産生にビタミンKを必要としない凝固因子はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
ビタミンK依存性凝固因子は、プロトロンビン(第II因子)、第VII因子、第IX因子、第X因子の4つです。これらは肝臓で産生され、その合成過程でビタミンKを補酵素として使用します。第V因子はビタミンKを必要とせず、肝臓で合成されますが、その活性化にはトロンビンが必要です。この知識は凝固系の理解において基本的であり、ワルファリンなどの抗凝固薬の作用機序とも関連します。
選択肢ごとの解説
- 1. プロトロンビン(第II因子)は、ビタミンK依存性の凝固因子です。正しくは:プロトロンビンはビタミンK依存性凝固因子である。選びやすい理由:主要な凝固因子であり、凝固カスケードの中心的な役割を果たすため、重要性から正解だと誤解しやすい。混同注意:ビタミンK非依存性の凝固因子と混同しやすい。
- 2. 正解。第Ⅴ因子は、ビタミンKを必要としない凝固因子です。これはビタミンK依存性凝固因子群(プロトロンビン、第VII因子、第IX因子、第X因子、および抗凝固因子プロテインC、プロテインS、プロテインZ)に含まれません。
- 3. 第Ⅶ因子は、ビタミンK依存性の凝固因子です。正しくは:第Ⅶ因子はビタミンK依存性凝固因子である。選びやすい理由:外因系で初期に活性化されるため、特別な性質を持つと誤解しやすい。混同注意:ビタミンK非依存性の凝固因子と混同しやすい。
- 4. 第Ⅸ因子は、ビタミンK依存性の凝固因子です。正しくは:第Ⅸ因子はビタミンK依存性凝固因子である。選びやすい理由:内因系に関わるため、外因系因子とは異なる性質を持つと考えるかもしれない。混同注意:ビタミンK非依存性の凝固因子と混同しやすい。
- 5. 第Ⅹ因子は、ビタミンK依存性の凝固因子です。正しくは:第Ⅹ因子はビタミンK依存性凝固因子である。選びやすい理由:共通経路の主要因子であるため、重要性から正解だと誤解しやすい。混同注意:ビタミンK非依存性の凝固因子と混同しやすい。
国試ポイント
凝固因子の分類(特にビタミンK依存性か否か)と、その生合成メカニズムを正確に理解しているかを問う問題です。ワルファリンなどの薬剤との関連も頻出テーマです。
混同注意
凝固因子は番号が多く、それぞれがビタミンK依存性か否か、内因系・外因系・共通系のどこに関わるか、混同しやすい。特に、プロテインC、プロテインS、プロテインZといった抗凝固因子もビタミンK依存性であることも覚えておく必要がある。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出たら、「ビタミンK依存性因子」のリストを正確に想起し、そのリストに含まれない因子を選ぶ。また、ビタミンK依存性『抗凝固』因子についても問われる可能性を考慮する。
関連知識
ビタミンK依存性凝固因子(II, VII, IX, X)。抗凝固因子(プロテインC, S, Z)。ワルファリンの作用機序(ビタミンKエポキシド還元酵素阻害)。ビタミンK欠乏症による出血傾向。新生児メレナ。