膜構造でないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
細胞内小器官のうち、リボソームはタンパク質とRNAからなる複合体であり、脂質二重層からなる膜構造を持たない粒子です。一方、小胞体、エンドソーム、ミトコンドリア、ゴルジ装置はいずれも脂質二重層の膜によって区切られた構造を持つ細胞内小器官です。
選択肢ごとの解説
- 1. 小胞体は、網目状の膜でできた細胞内小器官であり、膜構造を有しています。正しくは:小胞体は膜構造を持つ。選びやすい理由:細胞内小器官はすべて膜を持つと誤解している場合に選択肢から除外できないかもしれない。混同注意:膜を持たないリボソームなどの細胞小器官と混同する可能性。
- 2. 正解。リボソームは、rRNAとタンパク質から構成される粒子であり、脂質二重層のような膜構造は持っていません。細胞質基質や粗面小胞体表面に存在し、タンパク質合成の場となります。
- 3. エンドソームは、エンドサイトーシスによって細胞内に取り込まれた物質を運搬・選別する膜結合性の小胞です。膜構造を有しています。正しくは:エンドソームは膜構造を持つ。選びやすい理由:リソソームと間違えやすいが、リソソームも膜構造を持つ。混同注意:他の膜構造を持つ細胞小器官と混同する可能性。
- 4. ミトコンドリアは、内膜と外膜の二重膜を持つ細胞内小器官です。膜構造を有しています。正しくは:ミトコンドリアは膜構造を持つ。選びやすい理由:二重膜構造であることから、構造が複雑に感じられ、誤って非膜構造と考える可能性もある。混同注意:葉緑体(これも二重膜)など、他の二重膜を持つ細胞小器官と混同する可能性。
- 5. ゴルジ装置は、扁平な膜嚢(シスと呼ばれる)が積み重なった構造で、タンパク質や脂質の修飾・選別・輸送を行います。膜構造を有しています。正しくは:ゴルジ装置は膜構造を持つ。選びやすい理由:膜の積み重なった構造を膜構造ではないと誤解する可能性。混同注意:小胞体と機能的に関連が深いため、どちらも膜構造を持つことを確認しておく必要がある。
国試ポイント
この問題は、主要な細胞内小器官が膜構造を持つか持たないかという、細胞生物学の基本的な知識を問うものです。特に、膜を持たない小器官としてリボソームがよく出題されます。
混同注意
リボソームと、中心体や細胞骨格(微小管、アクチンフィラメントなど)といった非膜性構造との区別。また、膜を持つ細胞小器官(小胞体、ゴルジ装置、ミトコンドリア、リソソーム、ペルオキシソーム、核膜など)の知識。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、主要な細胞内小器官の名前が挙げられたときに、それが膜構造を持つか否かを即座に判断できるかを確認する。特に、リボソーム、中心体、核小体など、膜を持たない構造を確実に覚えているかが重要。
関連知識
細胞内小器官の働きと構造の関連性、タンパク質合成のメカニズム、細胞内輸送経路。