寄生虫と終宿主の組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)は、ネコ科動物を終宿主とする寄生虫です。ネコの腸管内で有性生殖が行われ、オーシスト(卵嚢)が形成・排出されます。他の哺乳類(ヒトを含む)や鳥類は中間宿主となり、それらの体内で無性生殖が行われます。
選択肢ごとの解説
- 1. 肝吸虫の終宿主はヒトやイヌ、ネコなどの哺乳類です。フナは肝吸虫の第二中間宿主です。正しくは:肝吸虫の終宿主はヒトである。選びやすい理由:フナが肝吸虫の生活環に関わるため、混同しやすい。混同注意:中間宿主と終宿主の区別。
- 2. アニサキスの終宿主はクジラやイルカなどの海産哺乳類です。イカはアニサキスの第二中間宿主です。正しくは:アニサキスの終宿主は海産哺乳類である。選びやすい理由:アニサキスがイカなどの魚介類に寄生しているイメージが強いため。混同注意:中間宿主と終宿主の区別、人への感染が「偶発宿主」であることを忘れやすい。
- 3. エキノコックスの終宿主はイヌ、キツネなどの肉食動物です。ネズミは中間宿主となることがあります。正しくは:エキノコックスの終宿主はイヌやキツネである。選びやすい理由:ネズミが野生動物の生活環に関与するため、混同しやすい。混同注意:中間宿主と終宿主の区別。
- 4. 正解。トキソプラズマの終宿主はネコ科動物のみであり、ネコの腸管内で有性生殖が行われ、オーシストが排出されます。
- 5. 熱帯熱マラリア原虫の終宿主はハマダラカです。ハマダラカの体内で有性生殖が行われます。ヒトは中間宿主です。正しくは:熱帯熱マラリア原虫の終宿主はハマダラカである。選びやすい理由:マラリアがヒトに重篤な症状を引き起こすため、ヒトが終宿主だと錯覚しやすい。混同注意:中間宿主と終宿主の区別。
国試ポイント
寄生虫学における終宿主と中間宿主の区別は非常に重要な知識点であり、多くの寄生虫の生活環を理解しているかどうかが問われます。特に、人の感染が重篤な疾患を引き起こす寄生虫(マラリア原虫や肝吸虫など)において、人が終宿主ではないケースを正しく認識しているかが問われやすいです。
混同注意
終宿主と中間宿主の定義。終宿主は寄生虫が有性生殖を行う宿主であり、中間宿主は無性生殖を行う宿主であるという基本を常に意識すること。特に人間が感染する寄生虫の場合、人間が中間宿主であるケースが多い。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、まず各選択肢の寄生虫の生活環を思い出し、有性生殖が行われる宿主がどれであるかを確認する。特に、一般的な認知度が高い動物やヒトが関与する際に、それが終宿主なのか中間宿主なのかを正確に見極める。
関連知識
各寄生虫の生活環、感染経路、病原性。特に日本の医療現場で遭遇しやすい寄生虫(吸虫、線虫、原虫など)の主要な宿主関係を網羅的に学習することが求められる。