患者調査について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
患者調査は、患者の傷病や受療状況を明らかにし、保健医療行政の基礎資料を得ることを目的としています。この調査によって、傷病構造、受療率、平均在院日数などが把握できます。実施頻度は3年ごとであり、調査対象は調査日における医療施設利用者です。医療費に関する詳細な調査は含まれません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。患者調査の主な目的の一つは、国民がどれくらいの頻度で医療サービスを利用しているか(受療率)を把握することです。これにより、医療需要の動向を分析できます。
- 2. 患者調査は毎年ではなく、通常3年ごとに実施されます。より大規模な国民生活基礎調査と合わせて実施されることが多いです。正しくは:患者調査は原則として3年ごとに実施されます。選びやすい理由:頻繁に実施される重要な調査という印象から、毎年実施されていると誤解しやすい。混同注意:他の統計調査(例:人口動態統計など)と実施頻度を混同しやすい。国民生活基礎調査が毎年実施されるが、患者調査はこれに付帯する大規模調査として3年周期で実施される。
- 3. 正解。患者調査では、入院患者に関する情報(入院期間を含む)も収集されるため、平均在院日数などの指標を算出することが可能です。これは医療の効率性や提供体制を評価する上で重要なデータとなります。
- 4. 患者調査の主な対象は「医療施設で受診・入院している患者」です。世帯を対象とするのは国民生活基礎調査であり、患者調査はこの国民生活基礎調査から抽出された世帯のうち医療機関を利用した人、または医療施設に入院・外来で受診した人を対象とします。正しくは:患者調査の主な対象は医療施設で受診または入院している患者です。世帯は国民生活基礎調査の対象です。選びやすい理由:国民生活基礎調査と同時に実施されるため、世帯調査の一部と誤解しやすい。しかし、患者調査は医療利用に焦点を当てている点で異なります。混同注意:国民生活基礎調査と患者調査の対象を混同しやすい。国民生活基礎調査は世帯を対象に生活全般を調査し、その中で医療に関する質問も含まれるが、患者調査は医療施設の利用者(患者)に特化した調査である。
- 5. 患者調査は、傷病の状況や受療の状況を把握することを主目的としており、医療費に関する詳細な調査項目は含まれていません。医療費に関する詳細な情報は、医療経済実態調査や国民医療費などの他の統計で扱われます。正しくは:医療費に関する詳細な調査項目は含まれていません。医療費は主に国民医療費や医療経済実態調査で扱われます。選びやすい理由:患者の医療利用状況を調査するのだから、医療費も含まれるだろうと推測しやすい。混同注意:患者調査と国民医療費(医療費総額を把握する統計)や医療経済実態調査(医療機関の経営状況や収益・費用を把握する統計)とを混同しやすい。
国試ポイント
患者調査の目的、対象、調査項目、実施頻度を正確に理解しているかを問う問題です。特に、受療率や平均在院日数など患者調査で得られる主要な情報と、他の関連統計(国民生活基礎調査、国民医療費など)との違いを把握しておくことが重要です。
混同注意
国民生活基礎調査、国民医療費、医療経済実態調査との目的、対象、調査項目、実施頻度の違い。
次に同じ論点が出たら
次に患者調査について問われる場合は、その調査結果がどのように保健医療計画や政策に活用されているか、あるいは調査票の内容(具体的な質問項目)について問われる可能性があります。
関連知識
・国民生活基礎調査:世帯を対象とし、保健、医療、福祉、年金、所得などの国民生活の基礎的事項を総合的に調査。患者調査と同時に行われる。<br>・国民医療費:1年間に医療機関でかかった医療費の総額を推計する。<br>・医療経済実態調査:医療機関の経営状況や医療従事者の給与等を調査。