簡易型終夜睡眠ポリグラフィで記録されないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
簡易型終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)は、主に睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングを目的としており、呼吸関連イベントの評価に重点を置いています。そのため、SpO2、鼻気流、脈拍数、呼吸努力(胸郭・腹部運動)などは記録されます。しかし、睡眠段階を詳細に判定するために必要な脳波(EEG)、眼電図(EOG)、筋電図(EMG)などは通常記録されません。眼電図はレム睡眠の判定に不可欠な項目であり、簡易型ではその情報が得られないため、睡眠段階の厳密な評価はできません。
選択肢ごとの解説
- 1. 簡易型PSGでも呼吸イベントの評価のためにSpO2は記録されます。正しくは:簡易型PSGでもSpO2は記録されます。選びやすい理由:簡易型は限られた情報しか得られないため、SpO2のような重要な指標が記録されないと誤解する可能性があります。混同注意:詳細なPSG(フルPSG)との区別で、簡易型では記録されない項目があるという認識は正しいが、SpO2は簡易型でも必須項目です。
- 2. 正解。眼電図は睡眠段階(特にレム睡眠)を判別するために用いられますが、簡易型PSGでは通常記録されません。簡易型PSGは主に呼吸イベントのスクリーニングを目的としているため、詳細な睡眠段階の評価は対象外です。正しくは:正しい選択肢です。簡易型PSGでは眼電図は記録されません。選びやすい理由:睡眠の質を評価する上で重要な項目であるため、記録されるべきだと感じるかもしれません。混同注意:脳波(EEG)など他の生理信号と混同し、簡易型でも睡眠の指標として記録されると誤解する可能性があります。
- 3. 簡易型PSGでは、無呼吸や低呼吸の検出のために鼻気流は重要な記録項目です。正しくは:簡易型PSGでも鼻気流は記録されます。選びやすい理由:センサーの装着がやや煩雑に思えるため、簡易型では省略されると考えるかもしれません。混同注意:気流センサーの種類(感熱式、圧センサーなど)と混同して、記録されないことがあると誤解する可能性があります。
- 4. 簡易型PSGでは、SpO2プローブから同時に脈拍数も得られ、心血管系への影響評価に利用されます。正しくは:簡易型PSGでも脈拍数は記録されます。選びやすい理由:心電図がないため、脈拍数も記録されないと誤解する可能性があります。混同注意:心電図(ECG)とは異なり、SpO2センサーから非侵襲的に得られる情報であることを理解していないと混同しやすいです。
- 5. 簡易型PSGでは、呼吸努力の有無を評価するために胸郭運動(腹部運動と合わせて)が記録されます。これは閉塞性か中枢性かを区別するために不可欠です。正しくは:簡易型PSGでも胸郭運動は記録されます。選びやすい理由:ベルトの装着が煩わしいと感じ、簡易型では省略されると考えるかもしれません。混同注意:より複雑な呼吸生理学的測定(例えば食道内圧測定)と混同し、簡易型ではそこまで詳細な情報は得られないと誤解する可能性があります。
国試ポイント
この問題は、簡易型終夜睡眠ポリグラフィとフルPSGの測定項目の違い、特に簡易型の目的(主に呼吸障害のスクリーニング)を理解しているかを問うものです。各測定項目の生理学的意味と、それが簡易型PSGで必要とされるかどうかの判断能力が試されます。
混同注意
フルPSGで測定される詳細な項目(脳波、眼電図、筋電図など)と、簡易型PSGで測定される基本的な呼吸関連項目が混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、簡易型PSGのタイプ分類(I~IV型)や、それぞれのタイプで最低限記録すべき項目について問われる可能性があります。
関連知識
フルPSGで測定される全ての項目とその目的(例:脳波-睡眠段階、眼電図-レム睡眠、筋電図-睡眠中の筋活動、下肢運動など)、そして簡易型PSGのクラス分類(タイプ分類)とその測定項目について理解しておくことが重要です。