ホルモンとその働きの組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
エストロゲンは思春期に分泌が急増し、骨の成長を促進する一方で、最終的に骨端軟骨を骨化させ閉鎖させる作用があります。これにより、長骨の成長が停止します。このため、骨端軟骨閉鎖はエストロゲンの主要な働きの一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。思春期にエストロゲンの分泌が増加すると、骨端軟骨の細胞増殖と分化が促進され、最終的に骨端軟骨が骨化して閉鎖することで、長骨の成長が停止します。これは成長期の終了を示す重要な生理作用です。
- 2. 成長ホルモンは、全身の細胞増殖や代謝に関与し、骨や筋肉などの成長を促進しますが、子宮の増大には直接関与しません。正しくは:子宮の増大は主にエストロゲンやプロゲステロンの作用によるものです。選びやすい理由:「成長」という言葉から、体の様々な部位が大きくなるイメージを連想し、子宮もその一部と誤解する可能性があります。混同注意:エストロゲンやプロゲステロンの機能と混同しやすいです。
- 3. テストステロンは男性ホルモンであり、男性器の発育や二次性徴(ひげ、声変わりなど)に関与します。乳房の発育は主にエストロゲンの作用です。正しくは:乳房の発育は主にエストロゲンによって促進されます。選びやすい理由:性ホルモン全般が二次性徴に関わるため、性別の区別なく発達に関与すると誤解する可能性があります。混同注意:エストロゲンの機能と混同しやすいです。
- 4. プロゲステロンは、排卵後に黄体から分泌され、子宮内膜を厚くして受精卵の着床準備を整えるホルモンです。排卵自体は、エストロゲンの上昇とそれに続く黄体形成ホルモン(LH)のサージによって誘発されます。プロゲステロンはむしろ排卵を抑制する働きがあります。正しくは:排卵は黄体形成ホルモン(LH)のサージによって誘発されます。プロゲステロンは排卵を抑制し、子宮内膜を維持する働きがあります。選びやすい理由:女性ホルモンなので月経周期のどこかに関わるだろうという漠然とした知識から、排卵と関連付けてしまう可能性があります。混同注意:エストロゲンやLHの機能、または月経周期の他の段階におけるプロゲステロンの役割と混同しやすいです。
国試ポイント
主要なホルモンとその具体的な生理作用(特に二次性徴や成長、生殖に関わるもの)について、正確な知識があるかを確認する問題です。似たような作用を持つホルモンや、月経周期における各ホルモンの役割を正しく理解しているかが問われます。
混同注意
エストロゲンとプロゲステロンの役割(子宮への作用、排卵への関与など)、成長ホルモンと性ホルモンがそれぞれどの「成長」に関わるか、男性ホルモン(テストステロン)と女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の具体的な作用の違いが混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の問題が出題された場合は、単にホルモン名と作用の丸暗記だけでなく、そのホルモンが「いつ」「どこで」「どのようなメカニズムで」作用するのか、その結果として「何が起こるのか」という因果関係まで深く理解しているかを確認しましょう。特に、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の月経周期における具体的な役割の違いは頻出です。
関連知識
内分泌系の主要な臓器とそこから分泌されるホルモン、各ホルモンの標的臓器と具体的な生理作用、性ホルモンの分泌調節機構(視床下部-下垂体-性腺系)、月経周期におけるホルモンの変動とその役割、思春期における身体の変化とホルモン。