市町村保健センターについて正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
市町村保健センターは、地域保健法に基づき、住民の健康の保持増進を目的として設置される機関です。その主な業務には、乳幼児から高齢者までの健康相談、生活習慣病予防や感染症対策などの保健指導、各種健康診査(乳幼児健診、特定健診など)の実施が含まれます。これらの活動を通じて、地域住民の一次予防から健康管理まで幅広く支援します。
選択肢ごとの解説
- 1. 市町村保健センターの設置は、市町村の任意(努力義務)であり、法的な設置義務はありません。正しくは:市町村には、このセンターを設置する努力義務があります。選びやすい理由:住民の健康増進に不可欠な施設であるため、市町村に設置義務があると考えてしまうかもしれません。混同注意:「保健所」の設置義務(都道府県や政令指定都市等)と混同しやすいです。
- 2. 市町村保健センターのセンター長は、必ずしも医師である必要はありません。実際には、保健師がその役割を担うケースが多く見られます。正しくは:センター長は、必ずしも医師である必要はなく、多くの場合、保健師が務めます。選びやすい理由:「保健所長」が医師であることが原則であるため、同じようにセンター長も医師であると誤解しやすいです。混同注意:「保健所長」と「市町村保健センター長」の資格要件を混同しやすいです。
- 3. 市町村保健センターにおいて、栄養士や歯科衛生士の配置は義務ではありません。地域住民のニーズに応じて配置されますが、必須とされているのは保健師です。正しくは:栄養士や歯科衛生士の配置は義務ではありませんが、地域住民のニーズに応じて配置されます。保健師の配置は必須です。選びやすい理由:健康増進には栄養指導や歯科保健指導が重要であるため、これらの専門職が必須であるかのように感じてしまうことがあります。混同注意:保健師は必須だが、栄養士や歯科衛生士は必須ではないという点の区別が曖昧になりやすいです。
- 4. この具体的な数値は正確ではありません。2022年時点の全国の設置数は約2,400か所です。看護師国家試験では、このような詳細な設置数を問うことは稀であり、情報が古い、または誤っていることが多い選択肢です。正しくは:2022年時点で、全国には約2,400か所の市町村保健センターが設置されています。選びやすい理由:具体的な数値が提示されると、それが正しい情報であるかのように錯覚し、知っておくべき知識かと迷う可能性があります。混同注意:具体的な数値の記憶は非常に難しいため、正しいかどうかの判断に迷いやすいです。多くの場合、このような詳細な数値は覚える必要がありません。
- 5. 正解。市町村保健センターの主要な役割は、地域住民の健康の保持増進を目的とし、健康相談、保健指導、健康診査など多岐にわたるサービスを総合的に提供することです。これは市町村保健センターの基本的な機能であり、正しい記述です。
国試ポイント
市町村保健センターに関しては、「設置目的」「主な業務内容(サービス)」「設置主体と法的根拠(市町村の任意設置/努力義務)」「配置される専門職(特に保健師の役割)」が頻繁に問われます。保健所との違いを明確に理解しておくことが重要です。
混同注意
「保健所」と「市町村保健センター」の役割、設置主体(国・都道府県等と市町村)、設置根拠(義務設置と任意設置/努力義務)、センター長の資格要件、必須の専門職について混同しやすいです。保健所は広域的・専門的な業務、市町村保健センターは住民に身近な一次予防を中心とした業務を担います。
次に同じ論点が出たら
次に市町村保健センターについて問われる問題が出た場合、その「設置根拠(任意設置か努力義務か)」、「必須の専門職(保健師が主)」、「具体的な業務内容(健康相談、保健指導、健康診査など)」、そして「保健所との違い」に注目して選択肢を判断しましょう。特に、法的義務や必須の専門職に関する記述には注意が必要です。
関連知識
地域保健法、健康増進法、母子保健法、老人福祉法など、関連する法律に基づく保健活動。地域包括ケアシステムにおける市町村保健センターの役割。プライマリヘルスケアの概念と実践。