介護保険制度の説明で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
介護保険制度は、被保険者が保険料を納めることで、介護が必要になった際にサービスを受けられる社会保険方式の制度です。これは、社会全体で支え合う「共助」の考え方に基づいています。
選択肢ごとの解説
- 1. 介護保険制度は、利用者と事業者が直接契約を結び、サービスを選択する「契約制度」です。行政が一方的にサービスの内容や提供先を決定する措置制度ではありません。正しくは:介護保険制度は、利用者と事業者の契約に基づく制度である。選びやすい理由:公的な福祉サービスの中には措置制度のものもあるため、介護保険制度も公的な制度であることから、措置制度だと誤解しやすいかもしれません。特に、以前の老人福祉制度が措置制度であったことを知らない場合、混同する可能性があります。混同注意:措置制度と契約制度の違い
- 2. 正解。介護保険制度は社会保険方式を採用しており、被保険者全員が保険料を拠出し、その財源と公費によって介護が必要な人にサービスを提供する仕組みです。これは、国民が互いに支え合う「共助」の理念に基づいています。
- 3. 介護保険料は、原則として40歳以上の国民から徴収されます。40歳から64歳までの人は第2号被保険者として医療保険料と合わせて徴収され、65歳以上の人は第1号被保険者として年金からの天引きなどにより徴収されます。正しくは:介護保険料は40歳から徴収される。選びやすい理由:介護保険サービスの利用が原則として65歳から始まることや、65歳以上が第1号被保険者であることから、保険料も65歳から徴収されると誤って認識しやすいです。混同注意:介護保険料の徴収開始年齢(40歳)と、介護保険サービスの利用開始年齢(原則65歳)
- 4. 地域密着型サービスは、地域に密着したサービスであるため、その指定や監督は市町村(特別区を含む)が行います。都道府県が指定・監督を行うのは、居宅サービス事業所や介護保険施設など、より広域的なサービスです。正しくは:地域密着型サービスの指定・監督は市町村が行う。選びやすい理由:一般的な介護サービス事業所(居宅サービスや施設サービス)の指定・監督を都道府県が行うため、地域密着型サービスも同様だと誤解しやすいです。混同注意:地域密着型サービスの指定・監督主体(市町村)と、その他の介護サービス(居宅サービス・施設サービス)の指定・監督主体(都道府県)
国試ポイント
介護保険制度の根幹となる理念(共助、社会保険方式)や、制度の特性(契約制度、保険料の徴収開始年齢、サービスの種類ごとの監督主体)に関する基本的な知識を問う問題です。制度の基本的な枠組みを正確に理解しているかが試されます。
混同注意
措置制度と契約制度の違い、介護保険料の徴収開始年齢とサービス利用開始年齢、地域密着型サービスと広域型サービスの指定・監督主体の違い。
次に同じ論点が出たら
介護保険制度に関する問題が出た場合は、まず制度の基本理念が共助であること、契約制度であること、そして関係する年齢(40歳、65歳)や、サービスの種類ごとの管轄主体(市町村、都道府県)といったキーワードに着目して正誤を判断します。
関連知識
介護保険制度の基本原則、財源構成(保険料と公費)、第1号被保険者と第2号被保険者の違い、各介護サービス(居宅サービス、施設サービス、地域密着型サービス)の具体的な内容と管轄。