特定健康診査・特定保健指導について正しいのはどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・5番
解説
特定健康診査・特定保健指導は、40歳から74歳までの医療保険加入者を対象に、メタボリックシンドロームに着目した生活習慣病の予防・早期発見・改善を目的として、加入している医療保険者が実施する制度です。その根拠法令は「高齢者の医療の確保に関する法律」です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。特定健康診査および特定保健指導は、加入している医療保険者(国民健康保険、健康保険組合など)が中心となって実施するよう、『高齢者の医療の確保に関する法律』によって義務付けられています。
- 2. 特定健康診査の主要な目的は、メタボリックシンドロームに着目した生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病など)のリスクの早期発見と、その予防・改善のための保健指導です。正しくは:特定健康診査の主な目的は、メタボリックシンドロームの該当者や予備群を発見し、生活習慣病の予防・改善のための保健指導を行うことです。がん検診は別の目的を持つ検診として位置づけられています。選びやすい理由:健康診断全般と混同し、がん検診も含まれると誤解しやすいですが、特定健診の主要な目的とは異なります。混同注意:一般的な職場の健康診断や、市町村が実施する住民検診(がん検診を含むもの)と、特定健康診査の主な目的を混同しやすいです。
- 3. 特定保健指導は、特定健康診査の結果に基づいて、メタボリックシンドロームのリスクが高いと判定された者(該当者や予備群)に対して行われます。健診受診者全員が対象となるわけではありません。正しくは:特定保健指導は、特定健康診査の結果、メタボリックシンドロームの該当者や予備群と判定され、生活習慣の改善が必要とされた者に実施されます。選びやすい理由:健康診断を受けたからには全員が何らかの指導を受けるべき、という一般的なイメージから、全員が対象になると考えやすいです。混同注意:特定健康診査の「受診者」の範囲と、特定保健指導の「対象者」の範囲を混同しやすいです。特定健診は医療保険加入者(40~74歳)が対象で、特定保健指導は健診結果に基づくリスク保有者が対象です。
- 4. 特定健康診査および特定保健指導の対象者は、40歳から74歳までの医療保険加入者(被保険者および被扶養者)です。75歳以上の方は後期高齢者医療制度の対象となり、別の健康診査(後期高齢者医療健康診査)を受けます。正しくは:特定健康診査・特定保健指導の対象者は、40歳から74歳までの医療保険加入者(被保険者および被扶養者)です。選びやすい理由:制度の根拠法が『高齢者の医療の確保に関する法律』であるため、高齢者全員が対象と誤解しやすいですが、この法律は40歳以上の国民全体に関する医療の確保を定めています。混同注意:『高齢者の医療の確保に関する法律』という名称から、75歳以上の高齢者のみが直接の対象者であると混同しやすいですが、この法律は75歳以上だけでなく、40歳以上の国民全体に対する医療の確保を定めており、特定健診・保健指導は40~74歳が対象です。
- 5. 正解。特定健康診査および特定保健指導は、2008年(平成20年)に施行された『高齢者の医療の確保に関する法律』に基づいて義務化された制度です。この法律は、国民全体の健康の保持増進と医療費適正化を目的としています。
国試ポイント
特定健康診査と特定保健指導は、保健師国家試験で頻出のテーマです。特に「対象者」「目的」「実施主体」「根拠法令」「内容(健診項目・指導レベル)」といった基本事項が問われやすいです。細かい知識ではなく、制度の骨子を理解しているかが重要です。
混同注意
一般的な健康診断と特定健康診査の目的・対象の違い、特定健康診査の対象者(40-74歳)と後期高齢者医療健康診査の対象者(75歳以上)の違い、特定保健指導の対象者が健診受診者全員ではないこと、「高齢者の医療の確保に関する法律」が75歳以上の高齢者のみを対象としているという誤解(実際は40歳以上国民全体の医療確保を規定し、特定健診・保健指導の法的根拠もこれに含まれる)が挙げられます。
次に同じ論点が出たら
次回、この論点が問われたら、特定保健指導の具体的な内容(動機付け支援と積極的支援の違い、それぞれの対象基準、実施期間など)や、後期高齢者医療健康診査について確認しましょう。
関連知識
後期高齢者医療制度、国民健康保険、健康保険組合、メタボリックシンドロームの診断基準、特定保健指導のレベル(動機付け支援、積極的支援)など。