訪問看護指示書について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
訪問看護指示書は、患者さんの安全と適切なケアを確保するために非常に重要な書類です。この指示書には、病名、病状、主治医からの指示(医療処置、薬剤、リハビリテーション、栄養指導、緊急時の対応など)が詳細に記載されます。特に、在宅で医療機器を使用している患者さんの場合、機器の種類、設定、管理方法、異常時の対応などが明記されていることで、訪問看護師は専門的かつ継続的なケアを提供することができます。選択肢2は、この指示書の重要な記載内容の一つを正確に述べています。
選択肢ごとの解説
- 1. 訪問看護指示書は、訪問看護サービスが適切に提供されるために、サービス開始前に医師または歯科医師によって発行される必要があります。正しくは:訪問看護サービスの開始前に発行されます。選びやすい理由:サービス開始後に状況を反映した追加の指示書が発行されるケースがあるため、混同しやすいかもしれません。しかし、最初のサービス提供には事前発行が必須です。混同注意:訪問看護記録や報告書など、サービス提供中に作成される書類と混同されることがあります。
- 2. 正解。訪問看護指示書には、患者さんの病状だけでなく、医療処置や管理が必要な医療機器(例:在宅酸素療法機器、人工呼吸器、点滴ポンプなど)の種類、使用状況、管理方法などが具体的に記載されます。これにより、訪問看護師は安全かつ適切なケアを提供できます。
- 3. 通常の訪問看護指示書の指示期間は、原則として最長で6か月間と定められています。特別な状況下での「特別訪問看護指示書」は14日間(再交付でさらに14日)、「医療機器を装着している場合や重症患者等」は12か月間の指示が可能です。正しくは:指示期間は原則として最長で6か月間と定められています。選びやすい理由:期間に関する数字は覚え間違いや混同が起こりやすく、5か月という数字が中途半端なため、正しいかのように感じられることがあります。混同注意:他の医療保険制度や介護保険制度におけるサービスの有効期間、あるいは特別訪問看護指示書の期間(14日間)と混同されることがあります。
- 4. 訪問看護指示書は、患者を診察した医師または歯科医師が発行するものであり、医療行為に関する指示を含むため、訪問看護ステーションの管理者に交付権限はありません。管理者は指示書を受け取り、看護師への情報共有や業務調整を行います。正しくは:医師または歯科医師が交付します。選びやすい理由:ステーションの管理者が業務全体を統括しているため、指示書の発行に関わる権限があるように誤解されることがあります。しかし、医療指示の発行は医師の専権事項です。混同注意:ステーション管理者と、指示書を交付する医師の役割が混同されることがあります。
国試ポイント
訪問看護指示書の目的、発行者、発行時期、記載内容、有効期間といった基本的な知識が問われる問題です。特に、誰がいつ発行し、何が記載されているのか、そして指示期間はどのくらいか、という点は国試で頻繁に出題されます。実際の訪問看護業務における指示書の重要性を理解しているかどうかが確認されます。
混同注意
訪問看護指示書の「発行者(医師・歯科医師)」と「受け取る者・管理する者(訪問看護ステーション)」、指示書の「発行時期(サービス開始前)」と「サービス中の記録」、そして「通常の指示期間(6か月)」と「特別指示書等の例外的な期間」が特に混同されやすい点です。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、まず「誰が」「いつ」「何を目的として」発行するのかを確認し、次に「具体的な記載内容(特に医療処置や機器関連)」、そして「指示期間の原則と例外」に注意して判断するようにしましょう。各選択肢が、医療法や介護保険法における訪問看護の規定と合致しているかを確認する視点も重要です。
関連知識
訪問看護指示書には、病名・病状のほか、全身状態、留意事項、医療処置の内容(点滴、カテーテル管理、褥瘡処置など)、服薬指導、リハビリテーション、家族への指導、緊急時の連絡先や対応などが具体的に記載されます。介護保険からの訪問看護の場合、サービス提供には居宅サービス計画(ケアプラン)も必要ですが、医療処置に関する指示は医師の訪問看護指示書が必須です。