訪問看護師が利用者の手段的日常生活動作〈IADL〉を確認するための質問で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
洗濯は、自立した生活を送る上で必要な、複数の手順と計画性を伴う活動であり、IADL(手段的日常生活動作)に該当します。一方、着替え、食事の摂取、入浴は、身辺の基本的なセルフケア活動であり、ADL(日常生活動作)に分類されます。訪問看護師は、利用者の生活全般の自立度を評価するため、IADLとADLを適切に区別して確認する必要があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。洗濯は、洗濯機の操作、洗剤の管理、干す、たたむといった複数の工程と計画性を要するため、IADL(手段的日常生活動作)に分類される活動です。自己管理能力や認知機能も関係します。
- 2. 着替えは、セルフケアに関する基本的な日常生活動作(ADL)の一つです。IADLには含まれません。正しくは:この質問は基本的なADL(Basic ADL)を確認する際に適切です。IADLを確認する場合は、より複雑な家事や社会参加に関わる活動について尋ねる必要があります。選びやすい理由:日常生活の一部であり、自立度を測る上で重要であるため、IADLと混同しやすいですが、これは直接的な身体的セルフケアであり、より複雑な計画や判断を伴うIADLとは区別されます。混同注意:ADL(Basic ADL)とIADLの区別が曖昧な場合に混同しやすいです。
- 3. 食事の摂取は、セルフケアに関する基本的な日常生活動作(ADL)の一つです。IADLには含まれません。正しくは:この質問は基本的なADL(Basic ADL)を確認する際に適切です。IADLを確認する場合は、献立を考えたり、食材を買いに行ったり、調理するといった、より計画性と判断力を要する活動について尋ねる必要があります。選びやすい理由:日常生活で頻繁に行う動作であり、自立度を測る上で重要であるため、IADLと誤解されがちです。混同注意:ADL(Basic ADL)とIADLの区別、特に「食事の準備」のようなIADLと「食事の摂取」のようなADLの違いで混同しやすいです。
- 4. 入浴は、セルフケアに関する基本的な日常生活動作(ADL)の一つです。IADLには含まれません。正しくは:この質問は基本的なADL(Basic ADL)を確認する際に適切です。IADLを確認する場合は、買い物に行ってお風呂の洗剤を買ってくる、給湯器の操作、浴槽の掃除といった、より多段階的で計画的な活動について尋ねる必要があります。選びやすい理由:入浴には準備や片付けも含まれるため、一見IADLのように思えるかもしれませんが、質問は「入浴できるか」という行為自体に限定されています。混同注意:ADL(Basic ADL)とIADLの区別、特に「入浴」と「浴槽の清掃」や「入浴準備」といったより複雑な関連活動との違いで混同しやすいです。
国試ポイント
ADL(日常生活動作)とIADL(手段的日常生活動作)の概念とその具体的な内容を正確に理解しているか。特に、どちらのカテゴリに属する活動かを判断できる知識が問われます。
混同注意
ADL(Basic ADL)とIADLの区別。IADLは「手段的」という名の通り、自立した生活を送るためのより複雑で高次な活動を指し、Basic ADLは身辺の基本的なセルフケアを指します。
次に同じ論点が出たら
次に同様の問題が出た際は、「基本的な身辺のセルフケア」か「より複雑で計画的な生活関連活動」かの視点で選択肢を吟味する。特に「〜の準備」「〜の管理」「〜の計画」といったキーワードが含まれる選択肢はIADLである可能性が高い。
関連知識
IADLの具体例(買い物、食事の準備、服薬管理、金銭管理、交通機関の利用、電話の使用など)。ADLの具体例(食事、排泄、入浴、更衣、移動など)。高齢者の自立度評価スケール(例:バーセルインデックス、Lawton IADL尺度など)。介護保険制度における生活機能評価の重要性。