在宅療養中の高齢者のケアマネジメントで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
高齢者自身の自己決定権を尊重し、その意向に沿ったケアプランを作成するためには、サービス担当者会議において本人も重要な構成員として参加し、意見を表明することが不可欠です。本人の参加は、ケアプランが実情に即したものとなる上でも極めて重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. ケアマネジメントは、利用者の自己決定権を尊重し、本人の意向に基づいたサービス選択を支援するものです。専門職の判断のみを優先するのは適切ではありません。正しくは:ケアサービスの提供においては、利用者の意思と選択が尊重され、専門職はそれを支援する立場である。選びやすい理由:専門職がプロとして適切な判断をするべきだ、という考えから選びやすいかもしれません。混同注意:専門職の専門性が高いことと、利用者の自己決定権を尊重することのバランス。専門職は専門的助言はしますが、最終決定権は利用者本人にあります。
- 2. 正解。ケアプランは利用者本人の意向に基づいて作成されるため、サービス担当者会議において本人が直接意見を述べ、意思決定に参加することは極めて重要です。自己決定権の尊重の観点からも必須です。
- 3. ケアマネジメントでは、家族や近隣住民による支援、ボランティア活動などのインフォーマルサービスも、利用者の生活を支える重要な要素としてケアプランに積極的に位置づけられます。正しくは:インフォーマルな支援やサービスも、ケアプランに適切に盛り込まれる。選びやすい理由:介護保険サービスなどのフォーマルなサービスだけが「計画」の対象と思いがちかもしれません。混同注意:公的な介護保険サービス(フォーマルサービス)と、地域住民や家族による私的な支援(インフォーマルサービス)の違い。どちらもケアプランの対象です。
- 4. 介護保険施設に入所する際の施設サービス計画は、その施設のケアマネジャー(介護支援専門員)が作成します。地域包括支援センターは、主に要支援者や地域の高齢者全般への総合的な相談支援、介護予防ケアマネジメントなどを行います。正しくは:介護保険施設に入所する際の施設サービス計画は、その施設のケアマネジャーが作成する。選びやすい理由:地域包括支援センターが多様な相談やケアマネジメントを行っているため、これも担当範囲と思われやすいかもしれません。混同注意:地域包括支援センターの役割(介護予防ケアマネジメント、総合相談など)と、居宅介護支援事業所の役割(要介護者の居宅サービス計画作成)、施設ケアマネジャーの役割(施設サービス計画作成)の混同。
国試ポイント
ケアマネジメントの基本的な原則、特に利用者中心の視点と自己決定権の尊重が問われています。サービス担当者会議の意義と構成員、インフォーマルサービスの重要性、各機関(地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、施設)の役割分担は頻出テーマです。
混同注意
サービス提供者側の都合や専門家の意見が優先されるべきという誤った考えと、利用者本人の意思が尊重されるべきという原則の混同。また、フォーマルサービスとインフォーマルサービスの区別、およびそれぞれのケアプランにおける位置づけ。
次に同じ論点が出たら
ケアマネジメントの基本原則(利用者本位、自立支援、総合的・包括的、公正中立など)を理解しているか。サービス担当者会議の目的と参加者を正確に把握しているか。インフォーマルサービスの意義を理解しているか。地域包括ケアシステムにおける各職種・機関の役割分担を区別できているか。
関連知識
ケアマネジメントのプロセス(アセスメント、ケアプラン作成、サービス担当者会議、サービス実施、モニタリング)、自己決定権の尊重、インフォームド・コンセント、ノーマライゼーション、地域包括ケアシステムにおける各機関の役割。