頭部の切創からの出血で選択する止血法はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
頭部の切創からの出血は、頭皮の血管が豊富であるため出血量が多く見えやすいですが、通常は直接圧迫止血法で止血が可能です。清潔なガーゼや布を使い、出血部位を直接しっかりと圧迫することで、血管を収縮させ、血小板凝集を促し止血します。これは、ほとんどの外出血に対する初期対応の基本であり、まず試みるべき方法です。
選択肢ごとの解説
- 1. 止血帯は、四肢の動脈性出血など、生命を脅かすような重度の出血に対して最終手段として用いられる方法です。頭部の出血には通常適用されません。また、長時間使用すると組織壊死のリスクがあります。正しくは:頭部の出血に対しては不適切であり、代わりに直接圧迫止血法を適用します。選びやすい理由:出血量がかなり多いと感じた場合、より強力な止血法が必要だと誤解して選びやすいかもしれません。混同注意:重度の外傷時の止血法として知られているため、出血=止血帯と短絡的に考えてしまう可能性があります。
- 2. タンポン法は、鼻出血など体の開口部からの出血に対して、その部位にガーゼなどを密に詰める方法です。頭部の皮膚の切創のような外表からの出血には適用されません。また、清潔操作が不十分だと感染のリスクがあります。正しくは:頭部の切創には直接圧迫止血法が適切です。選びやすい理由:詰め物で圧迫するというイメージから、一部の出血に対して有効と考えるかもしれませんが、頭部の切創には不向きです。混同注意:鼻血の止血法である鼻腔パッキングなどと混同する可能性があります。
- 3. 間接圧迫止血法は、出血部位よりも心臓に近い位置にある動脈を圧迫して血流を減少させる方法です。主に四肢の動脈性出血で、直接圧迫が困難な場合や広範囲な出血に対して用いられます。頭部の切創のような局所的な出血には、より直接的な方法が優先されます。正しくは:頭部の切創には直接圧迫止血法が優先されます。選びやすい理由:より広範囲な出血や、直接触れるのが難しい場合の止血法として知識があるため、選択肢として魅力的かもしれません。混同注意:動脈性出血に対する止血法という点で、止血帯法や直接圧迫止血法と区別がつきにくいかもしれません。
- 4. 正解。頭部の切創からの出血は、通常、直接圧迫止血法が最も効果的で、かつ第一選択となる方法です。清潔なガーゼや布で出血部位を直接押さえることで、出血を止めることができます。頭部は血管が豊富で出血しやすい部位ですが、通常は直接圧迫で対応可能です。
国試ポイント
外出血に対する基本的な止血法の知識、特に頭部外傷の初期対応における止血法の選択が問われています。直接圧迫止血法が様々な出血に対する第一選択であることを理解しているかがポイントです。
混同注意
止血帯法や間接圧迫止血法は、より重度な出血や特殊な状況で用いられる止血法であり、頭部の切創のような一般的な外出血に対しては過剰または不適切である点を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、身体の各部位(四肢、体幹、頭部など)の出血の特徴と、それに応じた適切な止血法の選択を問う問題が予想されます。また、止血帯の適切な使用法や、間接圧迫止血法が必要となる具体的な状況についても確認が必要です。
関連知識
止血のメカニズム(血管収縮、血小板凝集、血液凝固)、各種止血法の適用部位と適応、初期救命処置(一次救命処置)における外出血の対応手順(止血)。