成人の睡眠中に分泌が増加するホルモンはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
成長ホルモンは、睡眠サイクルにおける深いノンレム睡眠中に最も活発に分泌されます。これは、成人の身体の組織修復、細胞再生、脂肪分解、筋肉維持など、さまざまな代謝プロセスに不可欠です。適切な睡眠は、成長ホルモンの適切な分泌を促し、健康維持に寄与します。
選択肢ごとの解説
- 1. アドレナリンはストレス反応や覚醒時に分泌が亢進するホルモンであり、睡眠中は分泌が抑制されます。正しくは:アドレナリンは覚醒時やストレス時に分泌が促進されます。選びやすい理由:ホルモンの一種であるため、他のホルモンと混同しやすいですが、その機能は睡眠時とは反対です。混同注意:ノルアドレナリン、コルチゾールなどのストレスホルモン
- 2. オキシトシンは出産時の子宮収縮や授乳、人との絆形成に関わるホルモンであり、睡眠中の分泌が特異的に増加するというよりは、社会的な相互作用や特定の生理現象と関連が深いです。正しくは:オキシトシンは出産や授乳、人との愛着形成に関与します。選びやすい理由:「幸せホルモン」として知られるため、リラックスした睡眠中にも分泌されそうだと誤解する可能性があります。混同注意:セロトニン、ドーパミンなどの神経伝達物質
- 3. 正解。成長ホルモンは、深い睡眠(特にノンレム睡眠の深い段階)時に最も多く分泌されます。これは成人の身体の修復、代謝調節、免疫機能の維持に重要です。
- 4. 甲状腺ホルモンは基礎代謝の調節を主な役割とし、日中の活動やエネルギー消費を支えます。睡眠中に分泌が特異的に増加するわけではありません。むしろ、分泌リズムは日中に高く、夜間は低下傾向にあります。正しくは:甲状腺ホルモンは基礎代謝の調節に関与し、その分泌リズムは日中に活性化されます。選びやすい理由:身体機能全般に関わる重要なホルモンであるため、睡眠中の生理現象にも関与すると考えやすいかもしれません。混同注意:性ホルモン、副腎皮質ホルモン
国試ポイント
睡眠と関連するホルモンの種類と役割を理解しているかを問う問題です。特に、成長ホルモンが睡眠中に分泌されるという基本的な生理学の知識が問われています。
混同注意
睡眠中にも分泌される他のホルモン(例:メラトニン)もありますが、本問題では「分泌が増加する」という点で成長ホルモンが最も適切です。アドレナリンや甲状腺ホルモンなど、覚醒時や日中活動時に分泌が盛んになるホルモンとの区別が重要です。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、睡眠段階と関連するホルモンの組み合わせ、特定の睡眠障害とホルモン異常との関連、または小児と成人で成長ホルモンの役割が異なる点などが問われる可能性があります。
関連知識
睡眠サイクル(レム睡眠、ノンレム睡眠)、メラトニンの分泌、コルチゾールの日内変動、抗利尿ホルモン(ADH)の夜間分泌増加、睡眠の生理的意義。