包帯法の原則として適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
包帯法の原則として、使用する部位や目的に応じて包帯の種類(伸縮性、幅、素材など)を適切に選択することが非常に重要です。これにより、効果的な治療や保護が可能となり、不必要な合併症を防ぐことができます。
選択肢ごとの解説
- 1. 患部を強く圧迫しすぎると、血流障害や神経障害を引き起こす可能性があります。適度な圧迫は必要ですが、過度な圧迫は避けるべきです。正しくは:患部を適度な力で圧迫し、血行障害がないか確認しながら巻く。選びやすい理由:出血を止めたり、腫脹を抑えたりするためにある程度の圧迫は有効であるため、強く圧迫することが正しいと誤解しやすい。混同注意:止血帯の強い圧迫や、特定の疾患(例:リンパ浮腫)に対する圧迫療法と混同しやすい。
- 2. 骨折や脱臼などの固定が必要な場合を除き、関節の機能を考慮せず一律に固定すると、関節拘縮や筋力低下の原因となります。特に急性期でなければ、軽い運動は血流促進にも繋がります。正しくは:必要に応じて関節の可動性を妨げないように、または機能位を保持するように巻く。選びやすい理由:包帯が患部を保護し、安静に保つためのものであるという認識から、固定が常に良いと誤解しやすい。混同注意:骨折時などの強い固定と、一般的な保護や支持のための包帯法とを混同しやすい。
- 3. 包帯は通常、末梢から中枢へ向かって巻くのが原則です。これは、末梢のうっ血を防ぎ、静脈血やリンパ液の還流を促進するためです。正しくは:手足の先端部から体の中心部へ向かって巻く。選びやすい理由:「中枢から」という言葉が、体の中心や主要な部分を保護するイメージと結びつきやすく、正しいと錯覚しやすい。混同注意:中心静脈カテーテル挿入などの「中枢」という言葉を含む他の医療処置の知識と混同しやすい。動脈血流は中枢から末梢へ向かうが、包帯の目的は静脈血・リンパ液の還流促進。
- 4. 正解。包帯には、伸縮性の有無、幅、素材など様々な種類があり、目的(固定、圧迫、保護など)や巻く部位(指、腕、胸部など)に応じて使い分けることが重要です。例えば、関節部は伸縮性のあるものが適しており、特定の固定には硬い素材が使われます。
国試ポイント
看護師国家試験では、包帯法や体位変換など基本的な看護技術の原則が頻出します。特に、なぜその方法が適切なのか、その理由(例:末梢から中枢へ巻く理由)まで理解しているかが問われる傾向にあります。患者の安全・安楽、合併症予防の視点が重要です。
混同注意
他の医療行為の原則や、特定の疾患に対する特殊な処置の原則と混同しやすいため、一般的な包帯法の基本原則を正確に覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、包帯法の各原則が『なぜそうするのか』という理由(合併症予防、血流促進、安楽など)と結びついているかを意識して選択肢を検討する。特に、過度な処置や一律な対応を促す選択肢は誤りである可能性が高いと判断する。
関連知識
包帯の種類(弾性包帯、晒し包帯、三角巾など)、各包帯の適用部位と目的、包帯を巻く際の注意点(きつすぎないか、たるみがないか、皮膚の状態観察、末梢の血行・神経障害の有無確認)、固定や圧迫の目的。