医療計画について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
医療計画は、地域における医療提供体制の確保に関する事項を定めるものであり、その中で地域に必要な病床数を定める基準病床数を設定することが明記されています(医療法第30条の4)。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。医療法第30条の4第2項第1号において、医療計画の記載事項として「医療連携体制、医療安全、医療従事者の確保等に係る事項のほか、その地域における医療提供体制の確保に関する事項として、必要な病床数を定める基準病床数を定めること」が明記されています。これは医療計画の重要な役割の一つです。
- 2. 医療計画の見直しは、原則として6年ごとに実施されます。ただし、医療の実情に大きな変化があった場合は、必要に応じて随時見直しを行うことも可能です。正しくは:医療計画の見直しは、原則として6年ごとに行われます。選びやすい理由:医療の状況は常に変化するため、頻繁な見直しが必要というイメージから、毎年見直すという選択肢が正しいように感じるかもしれません。混同注意:厚生労働省が定める医療提供体制に関する指針は5年ごと、介護保険事業計画は3年ごとであるため、これらの期間と混同しやすいです。
- 3. 特定機能病院の承認基準は、医療計画ではなく、医療法第4条の2および医療法施行規則第9条の2等によって定められており、厚生労働大臣が承認します。医療計画は、地域の医療提供体制を全体的に計画するもので、個別の病院の機能や基準を直接定めるものではありません。正しくは:特定機能病院の基準は、医療法に基づき厚生労働大臣が定めて承認します。選びやすい理由:特定機能病院は高度な医療を提供する重要な医療機関であるため、医療計画の中でその基準が定められていると誤解しやすいです。混同注意:医療計画が地域全体の医療機関の役割分担を促進するものであるため、特定の高度医療機関の基準も含まれると勘違いしやすいかもしれません。しかし、個別の病院の指定基準は医療法が担います。
- 4. 一次、二次、三次医療圏は、医療計画によって設定されるものではなく、医療法に基づき国によって類型化され、都道府県が地域の実情に合わせて設定します。医療計画は、それらの医療圏を前提として、具体的な医療提供体制を計画するものです。正しくは:医療圏の区分は国によって類型化され、都道府県が地域の実情に合わせて設定します。選びやすい理由:医療計画が地域医療全体に関わるため、医療圏の設定もその一部だと考える人がいるかもしれません。混同注意:医療計画と医療圏は密接に関連していますが、医療計画は医療圏を「設定する」のではなく、医療圏の枠組みの中で「計画する」という関係性を混同しやすいです。
国試ポイント
医療計画は、地域の医療提供体制を維持・発展させるために非常に重要な役割を担っており、国試ではその基本的な役割、策定主体、期間、記載事項、そして他の医療関連制度との関連性が問われることが多いです。特に「基準病床数」の概念は、地域医療構想にも関連するため頻出です。
混同注意
医療計画は地域医療を包括的に計画するものですが、個別の医療機関の基準(特定機能病院、地域医療支援病院など)を定めるのは医療法です。また、介護保険事業計画(3年ごと)、地域医療構想、医療提供体制に関する指針(5年ごと)など、類似の計画や構想と、その目的、期間、内容、法的根拠を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に医療計画に関する問題が出題されたら、策定主体(都道府県)、計画期間(6年)、主な記載事項(基準病床数、五疾病五事業、医療連携体制など)、そしてその法的根拠(医療法)を正確に把握できているかを確認してください。
関連知識
医療計画は都道府県が策定し、6年ごとに見直しが行われます。計画には、基準病床数のほか、救急医療、災害時における医療、へき地の医療、周産期医療、小児医療(小児救急医療を含む)、精神医療、がん医療、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病等の対策(いわゆる五疾病五事業)に関する事項などが盛り込まれます。