血圧を上昇させるのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
セロトニンは末梢血管を収縮させ、バソプレシンは強力な血管収縮作用を持つため、これらはいずれも血圧を上昇させる働きがあります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。セロトニンは血管収縮作用を持ち、血圧を上昇させます。特に肺循環において強い血管収縮作用を示します。正しくは:この選択肢は正しい。選びやすい理由:セロトニンは神経伝達物質として知られているため、血圧との直接的な関連を見落としやすいかもしれません。混同注意:セロトニンが精神機能だけでなく、循環器系にも影響を与えることを理解していないと誤解する可能性があります。
- 2. ヒスタミンは主に血管拡張作用を持ち、血圧を低下させます。アレルギー反応で放出され、毛細血管の透過性を亢進させます。正しくは:ヒスタミンは血圧を低下させる物質です。選びやすい理由:炎症反応に関連するため、何らかの生理活性を持つと考えるかもしれませんが、血圧上昇とは逆方向の作用です。混同注意:ヒスタミンが関与する炎症反応での体液の漏出と、血圧低下の機序を混同する可能性があります。
- 3. 正解。バソプレシン(抗利尿ホルモン)は、腎臓での水再吸収促進作用の他に、強力な血管収縮作用を有しており、血圧を上昇させます。正しくは:この選択肢は正しい。選びやすい理由:バソプレシンの主な機能として抗利尿作用が強調されるため、血管収縮作用を見過ごす可能性があります。混同注意:バソプレシンは抗利尿ホルモンとして水の再吸収を促進する働きが強く記憶されがちですが、血管収縮作用も重要です。
- 4. ブラジキニンは強力な血管拡張作用を持ち、血圧を低下させます。また、疼痛や炎症反応にも関与します。正しくは:ブラジキニンは血圧を低下させる物質です。選びやすい理由:ブラジキニンが炎症メディエーターであるため、作用が多岐にわたると想像するかもしれませんが、血管収縮作用はありません。混同注意:炎症反応で見られる症状(発赤、腫脹など)と、血管拡張作用による血圧低下の関連性を理解していないと混同する可能性があります。
- 5. 心房性ナトリウムペプチド(ANP)は、心房から分泌され、利尿作用、ナトリウム排泄促進作用、血管拡張作用を持ち、血圧を低下させます。正しくは:心房性ナトリウムペプチドは血圧を低下させる物質です。選びやすい理由:心臓に関連するホルモンであるため、何らかの循環調節作用を持つと考えるかもしれませんが、血圧を上昇させる作用ではありません。混同注意:心臓から分泌される物質であるため、循環器系に良い影響を与えると考えてしまいがちですが、血圧降下作用がある点を理解する必要があります。
国試ポイント
血圧を調節する生理活性物質の作用について、それぞれの物質が血管に対してどのような影響を与えるかを理解することが重要です。
混同注意
血管作用を持つさまざまなホルモンやペプチド(レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系、カテコラミン、プロスタグランジンなど)の作用を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
これらの物質が体内でどのように分泌され、作用機序を通じて血圧調節にどのように関与しているかをさらに深く学習すると良いでしょう。
関連知識
血管収縮作用を持つ物質には、ノルアドレナリン、アンジオテンシンIIなどがあり、血管拡張作用を持つ物質には、一酸化窒素(NO)、プロスタグランジンEなどが挙げられます。