副交感神経を含む脳神経はどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
副交感神経線維を含む脳神経は、主に動眼神経(第III脳神経)、顔面神経(第VII脳神経)、舌咽神経(第IX脳神経)、迷走神経(第X脳神経)の4つです。本問の選択肢では動眼神経と迷走神経が該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。動眼神経(第III脳神経)は、眼球運動を司る運動線維に加え、瞳孔括約筋と毛様体筋を支配する副交感神経線維(エディンガー・ウェストファル核由来)を含みます。これにより、瞳孔の縮小(縮瞳)と水晶体の厚さの調節(調節反射)が行われます。正しくは:正しい選択肢です。選びやすい理由:眼球運動に特化していると思われがちですが、副交感神経機能も重要です。混同注意:他の眼球運動神経(滑車神経、外転神経)との機能の違い。
- 2. 三叉神経(第V脳神経)は、顔面の感覚と咀嚼筋の運動を支配する脳神経ですが、副交感神経線維は含みません。ただし、他の脳神経に由来する副交感神経節後線維が、三叉神経の枝に伴走することはあります。正しくは:三叉神経は主に感覚と運動を司り、副交感神経線維は含まない。選びやすい理由:顔面領域の広範な支配があるため、副交感神経機能も持つと誤解されやすい。混同注意:顔面神経や舌咽神経の副交感神経と混同することがある。
- 3. 内耳神経(第VIII脳神経)は、聴覚と平衡感覚を司る特殊感覚神経であり、副交感神経線維は含みません。正しくは:内耳神経は聴覚と平衡感覚に特化した感覚神経であり、副交感神経線維は含まない。選びやすい理由:神経という名称から、自律神経機能も持つと誤解される可能性がある。混同注意:顔面神経(第VII脳神経)の持つ副交感神経機能と混同することがある。
- 4. 正解。迷走神経(第X脳神経)は、脳神経の中でも最も広範囲に副交感神経を分布させ、心臓、肺、消化管(横行結腸まで)などの胸腹部臓器の機能を調節します。嚥下、発声、内臓感覚などにも関与します。正しくは:正しい選択肢です。選びやすい理由:その名の通り「迷走」して多くの臓器に分布するため、最も副交感神経機能が強いと認識しやすい。混同注意:舌咽神経(第IX脳神経)の副交感神経機能との区別。
- 5. 舌下神経(第XII脳神経)は、舌の運動のみを支配する純粋な運動神経であり、副交感神経線維は含みません。正しくは:舌下神経は舌の運動に特化した神経であり、副交感神経線維は含まない。選びやすい理由:舌の機能が複雑なため、自律神経機能も持つと誤解されることがある。混同注意:顔面神経(唾液腺分泌)や舌咽神経(耳下腺分泌)の副交感神経と混同することがある。
国試ポイント
脳神経の機能(特に感覚、運動、副交感神経の分類)を正確に理解しているかが問われる。副交感神経を含む脳神経は限られているため、これらを確実に覚えることが重要。
混同注意
脳神経は数が多く、それぞれが感覚、運動、副交感神経のどの要素を持つか混同しやすいため注意が必要。
次に同じ論点が出たら
それぞれの脳神経が支配する具体的な部位や機能、特に副交感神経が関与する腺や平滑筋についてさらに詳しく説明を求めるか。
関連知識
副交感神経を含む脳神経の覚え方として「3,7,9,10」という番号がよく用いられる。それぞれの神経がどの臓器や腺に副交感神経を分布させるかも理解しておく。