妊娠の初期と後期のどちらの時期にも起こるマイナートラブルはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
頻尿は、妊娠初期に子宮が骨盤内で大きくなり膀胱を圧迫するために起こり、妊娠後期には子宮がさらに増大し、児頭が骨盤内に下降することで再び膀胱を圧迫するため、妊娠の初期と後期の両方で経験される一般的なマイナートラブルです。
選択肢ごとの解説
- 1. 下肢静脈瘤は、主に妊娠後期に子宮の増大による下大静脈の圧迫や、プロゲステロンによる血管拡張作用が強まることで発生しやすくなります。正しくは:下肢静脈瘤は、妊娠後期に起こりやすいマイナートラブルです。選びやすい理由:妊娠中に起こる一般的なトラブルとして知られているため、時期を問わず起こると誤解されやすいです。混同注意:妊娠中のむくみや足の疲れと混同しやすいですが、下肢静脈瘤は特定の要因で後期に顕著になります。
- 2. 妊娠中の皮膚の搔痒感は、妊娠性掻痒症や妊娠性肝内胆汁うっ滞などがあり、主に妊娠中期から後期にかけて多く見られます。初期に特異的に見られることは稀です。正しくは:妊娠中の搔痒感は、主に妊娠中期から後期にかけて現れることが多いです。選びやすい理由:皮膚トラブルは妊娠中に全般的に起こり得ると考えられがちですが、搔痒感には特定の原因があり、時期が偏っています。混同注意:乾燥による一般的なかゆみと、妊娠に特有の病的な搔痒感とを混同しやすいです。
- 3. つわり(悪心・嘔吐)は、主に妊娠初期にヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の急激な増加によって引き起こされる症状で、通常は妊娠12~16週頃までに自然に軽快します。正しくは:つわりは、主に妊娠初期に起こるマイナートラブルです。選びやすい理由:妊娠の代表的な症状なので、妊娠期間中ずっと続くというイメージを持つ人がいるかもしれません。混同注意:妊娠後期に起こる胃の圧迫感による不快感や吐き気と混同しやすいですが、メカニズムや持続期間が異なります。
- 4. 正解。頻尿は、妊娠初期には子宮が膀胱を圧迫することで、また妊娠後期にはさらに増大した子宮や児頭が膀胱を圧迫することで、どちらの時期にも起こり得るマイナートラブルです。正しくは:(正答のため修正不要)選びやすい理由:(正答のため該当なし)混同注意:(正答のため該当なし)
国試ポイント
妊娠各期の身体的変化とそれに伴うマイナートラブルの関連性を理解しているか、特に初期と後期で共通して見られる症状を識別できるかが問われています。妊娠中の生理的変化と症状を正確に結びつける知識が必要です。
混同注意
妊娠中に起こる様々な身体的変化と、それらがどの時期に最も顕著になるかという知識が混乱しやすいポイントです。特に、初期に限定されるもの(つわり)と、後期に顕著なもの(下肢静脈瘤)、そして全期間にわたりやすいもの(頻尿)の区別が重要です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合は、各マイナートラブルの原因メカニズムと、それが妊娠のどの時期(初期・中期・後期)の身体変化と関連しているかを具体的に考え、どの時期に最も起こりやすいかを判断する。
関連知識
妊娠中のマイナートラブルに関する知識(腰痛、便秘、むくみ、こむら返り、静脈瘤、つわり、頻尿など)、それぞれの原因と出現時期、およびそれらに対するセルフケア指導の重要性。