早期新生児の生理的黄疸で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
生理的黄疸は、新生児の肝機能が未熟なため、間接ビリルビンの処理が追いつかず、一時的に血中濃度が上昇することで生じます。通常、生後2〜3日頃から出現し、生後4〜5日頃にピークを迎え、その後徐々に減退していくのが特徴です。病的黄疸との鑑別が重要であり、特に黄疸の出現時期、ビリルビン値の上昇速度、持続期間、その他の随伴症状の有無が判断基準となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 生理的黄疸は生後24時間以降に出現するのが一般的です。24時間以内に出現する場合は病的黄疸が疑われます。正しくは:症状は生後24時間以降に現れ始める。選びやすい理由:新生児の体調変化は早期に見られるため、つい選択肢1を選びたくなるかもしれませんが、黄疸の出現時期には生理的か病的かを見分ける重要な基準があります。混同注意:生理的黄疸と病的黄疸の出現時期(特に生後24時間以内か否か)を混同しやすいです。
- 2. 黄染は頭部や顔面から始まり、その後体幹(胸部→腹部)そして四肢へと進行するのが一般的です。正しくは:皮膚の黄染は、まず頭部から確認されます。選びやすい理由:黄染の進行は全身に及ぶため、進行経路の特定の部位を誤解しやすいです。混同注意:黄染の進行方向(頭尾方向)に関する知識と混同しやすいです。
- 3. 正解。生理的黄疸は、新生児の肝機能が未熟であることや赤血球の寿命が短いことなどにより、生後数日〜1週間程度でビリルビン値がピークに達します。一般的に、生後4〜5日頃に最も高値を示すことが多いです。選びやすい理由:正しい知識を問う選択肢であり、特に注意すべきひっかけはありません。
- 4. 便が灰白色になるのは、胆道閉鎖症などの病的な黄疸で、胆汁色素が腸管に排出されない場合に起こる症状です。生理的黄疸では便の色に異常はありません。正しくは:便の色は通常通り黄色です。選びやすい理由:黄疸という症状から排泄物に異常があると考えやすいですが、便の色が変化するのは病的黄疸の典型的な兆候です。混同注意:生理的黄疸と胆道閉鎖症などの病的黄疸の症状(特に便の色)を混同しやすいです。
国試ポイント
新生児の生理的黄疸と病的黄疸の基本的な違い、特に黄疸の出現時期、ピーク、消失時期、およびそれに伴う症状の有無を理解しているかが問われます。正常な生理的変化と異常な状態を区別する知識は、新生児看護において非常に重要です。
混同注意
病的黄疸(特に胆道閉鎖症、溶血性黄疸など)との鑑別点。特に、黄疸の出現時期(生後24時間以内かどうか)、ビリルビン値の急激な上昇、便の色(灰白色便)などのキーワードは病的黄疸を示唆するため、注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、生理的黄疸の『発現時期』『ピーク時期』『消失時期』、そして『黄染の進行方向』、『便の色』に特に着目し、病的黄疸との鑑別ができるかを確認すると良いでしょう。また、具体的なビリルビン値や光線療法の基準値についても問われる可能性があります。
関連知識
新生児のビリルビン代謝、肝機能の発達、母乳性黄疸、間接ビリルビンと直接ビリルビンの違い、光線療法や交換輸血の適応。