指鼻指試験で評価する項目はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
指鼻指試験(FTNテスト)は、被験者が自身の指で検査者の指と自身の鼻を交互に触れることで、運動の協調性、距離の測定、運動の滑らかさを評価します。これらの機能は主に小脳が統合・調整しているため、小脳機能の障害があると運動失調として現れ、FTNテストで異常が検出されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。指鼻指試験は、小脳が司る運動の協調性、距離の測定、運動の滑らかさを評価する検査であり、小脳機能の異常、特に運動失調を検出するために用いられます。したがって、小脳の働きを評価するのに最も適しています。選びやすい理由:正しい選択肢であるため、医学的知識があれば選びやすいです。混同注意:特に混同するものはありません。
- 2. 表在反射は、皮膚や粘膜への刺激によって誘発される反射であり、指鼻指試験で評価する協調運動とは全く異なる機能です。代表的な表在反射には、角膜反射、腹壁反射、足底反射などがあります。正しくは:表在反射は、角膜反射、腹壁反射、足底反射などで評価します。選びやすい理由:反射という言葉から、神経系の機能評価であると誤解する可能性があります。混同注意:深部反射(腱反射など)や、感覚系の評価と混同する可能性があります。
- 3. 深部知覚は、振動覚、関節位置覚、運動覚などを指し、通常は音叉や関節の受動運動などを用いて評価されます。指鼻指試験は、協調運動を見る検査であり、知覚そのものを評価するものではありません。正しくは:深部知覚は、振動覚や関節位置覚を評価する検査(音叉、関節の他動運動など)で確認します。選びやすい理由:神経学的検査の一部であるため、感覚機能の評価と誤解する可能性があります。特に、目的運動の遂行に知覚も関与するため、混同しやすいかもしれません。混同注意:表在知覚(触覚、痛覚、温覚、冷覚)や、複合知覚と混同する可能性があります。
- 4. 複合知覚は、立体覚、二点識別覚、皮膚書字覚などを指し、皮質性の感覚統合機能を評価します。指鼻指試験は運動の協調性を見るものであり、複合知覚を直接評価する検査ではありません。正しくは:複合知覚は、立体覚(コインや鍵を握らせて識別させる)や二点識別覚などで評価します。選びやすい理由:神経系のより高次な機能と誤解する可能性があります。運動の遂行には知覚情報も必要であるため、感覚系の評価と勘違いするかもしれません。混同注意:深部知覚や、一般的な感覚機能と混同する可能性があります。
国試ポイント
指鼻指試験が小脳機能評価に用いられることを確実に覚える必要があります。小脳は運動の協調、平衡、姿勢の維持に関与することを理解することが重要です。
混同注意
指鼻指試験は協調性を見る検査であり、知覚系の検査(深部知覚、複合知覚など)とは評価する機能が異なります。反射(表在反射、深部反射)とも異なります。
次に同じ論点が出たら
「指鼻指試験」というキーワードが出たら、運動の協調性、距離覚、運動の滑らかさを評価する検査であり、小脳機能の障害を検出するために用いられると判断します。
関連知識
小脳機能の評価には、指鼻指試験の他に踵脛試験、ロンベルグ試験(小脳性失調の評価)、急速交代運動(DDK)などがあります。これらの検査も併せて覚えると理解が深まります。