健康寿命の説明で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
生活習慣病、特に糖尿病や高血圧、脂質異常症などは、脳卒中や心疾患、腎不全といった重大な疾患の原因となり、これらは要介護状態や寝たきりのリスクを大幅に高めます。これらの疾病を予防し、進行を抑制することは、健康上の問題がなく自立して生活できる期間、すなわち健康寿命を延長するために不可欠です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。生活習慣病は、脳卒中や心臓病、糖尿病性合併症などを引き起こし、身体機能の低下や要介護状態につながるため、その予防は健康上の問題なく日常生活を送れる期間を延ばすこと、すなわち健康寿命の延伸に直接寄与します。選びやすい理由:生活習慣病予防の重要性は広く認識されており、健康寿命との関連性も直感的に理解しやすいため、正しいと判断しやすいです。混同注意:特定の疾病予防が健康寿命全体に与える影響の度合いを過小評価したり、健康寿命の定義そのものと混同することはありません。
- 2. 日本の健康寿命は近年増加傾向にあり、2011年と2013年を比較すると、男性・女性ともに2013年の健康寿命は2011年より長くなっています。具体的には、男性は約0.3歳、女性は約0.6歳延びています。正しくは:2013年の健康寿命は、2011年の健康寿命より長くなっています。選びやすい理由:健康寿命の具体的な年次推移を覚えていないと、なんとなく短くなっている可能性もあると考えてしまいがちです。または、単に数値の変化に惑わされる可能性があります。混同注意:平均寿命の年次推移や、高齢化による医療費増大などのネガティブな情報と混同し、健康寿命も悪化していると誤解することがあります。
- 3. 2013年の健康寿命は、男性が約71.19歳、女性が約74.21歳であり、女性の方が長いです。これは平均寿命と同様の傾向です。正しくは:2013年の健康寿命は、男性よりも女性の方が長いです。選びやすい理由:男性の方が女性よりも健康寿命が短いという事実を誤って逆に認識してしまう可能性があります。または、平均寿命の性差と混同して正しいと考えてしまう可能性があります。混同注意:平均寿命と健康寿命の性差の傾向は似ていますが、具体的な数値は異なります。平均寿命と健康寿命の数値を混同したり、性差の向きを逆に覚えてしまうことがあります。
- 4. 平均寿命と健康寿命の差は、「健康上の問題で日常生活が制限される期間」を示します。健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間は健康寿命そのものを指します。正しくは:平均寿命と健康寿命の差は、健康上の問題で日常生活が制限される期間を示します。選びやすい理由:「健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間」というフレーズが健康寿命の定義に近い表現であるため、差の意味と混同しやすいです。また、健康寿命の重要性を理解していると、この表現が正しく感じられやすいです。混同注意:健康寿命の定義そのものと、平均寿命と健康寿命の差が示す意味を混同しやすいです。健康上の問題がない期間は健康寿命であり、その差は健康問題がある期間を指します。
国試ポイント
健康寿命の定義、生活習慣病予防と健康寿命の関係、平均寿命と健康寿命の差の意味、および近年の健康寿命の動向(特に性差と年次推移)について正確に覚える必要があります。
混同注意
平均寿命と健康寿命の定義と、それぞれの差が示す意味を混同しないように区別することが重要です。また、健康寿命の具体的な年次推移や性差に関する数値を正確に把握する必要があります。
次に同じ論点が出たら
健康寿命に関する問題が出題された際は、「健康寿命の定義」「生活習慣病予防との関連」「平均寿命との差の意味」「最新の統計情報(増加傾向、性差)」の4つの視点から選択肢を吟味して判断します。
関連知識
特定健診・特定保健指導の目的、フレイル予防、サルコペニア対策、介護予防の重要性、そしてWHOが提唱する健康の定義(身体的、精神的、社会的に良好な状態)も関連知識として一緒に覚えると良いでしょう。