静脈血採血時に使用する器具の取り扱いで適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
採血針などの鋭利な医療廃棄物は、医療従事者や清掃作業員が針刺し事故を起こすリスクを最小限にするため、使用後すぐに専用の耐貫通性容器に廃棄することが義務付けられています。処置中の看護師が直ちに廃棄できるよう、手の届く範囲に設置し、安全な廃棄を促進します。
選択肢ごとの解説
- 1. 真空採血管を用いた採血であっても、血液や体液に接触する可能性のある操作には感染予防のため手袋を装着するのが原則です。素手での作業は感染リスクを高めます。正しくは:真空採血管を使って採血する際は、必ず手袋を装着して作業を進めるべきである。選びやすい理由:日常的な作業感覚で、手袋装着の重要性を見過ごすことがあるため。混同注意:一般的な清潔操作と感染予防のための標準予防策(スタンダードプリコーション)。
- 2. 採血後に患者から抜いた針にキャップを再び装着する(リキャップ)行為は、針刺し事故の主要な原因の一つであり、厳禁とされています。使用済みの針は直ちに専用の廃棄容器へ廃棄します。正しくは:採血後に患者から抜いた針は、リキャップせずに直ちに針専用の廃棄容器へ捨てる。選びやすい理由:針の先端が露出した状態での移動や廃棄に危険を感じ、無意識にキャップをしようとする心理が働くため。混同注意:使用済み針の安全な取り扱い方と、一般的な針の保管方法。
- 3. 正解。針刺し事故を防止するため、使用済みの針は処置後速やかに廃棄容器に投入する必要があります。そのため、処置を行っている看護師が手を伸ばせばすぐに届く範囲に廃棄容器を設置することが重要です。選びやすい理由:この選択肢は正しい記述であるため、迷うことなく選べるはずです。混同注意:この選択肢は正しい記述のため、混同の余地は少ないです。
- 4. 針専用の廃棄容器は、廃棄物が投入口の高さに達する前に、容器の指定された満量ライン(通常は投入口の7〜8割程度)に達した時点で交換するのが適切です。投入口までいっぱいにしてしまうと、針が溢れたり、廃棄時に針が誤って手指に当たるリスクが高まります。正しくは:針専用の廃棄容器は、廃棄物が指定された満量ラインに達したら新しいものと交換する。選びやすい理由:容器を最後まで使い切りたいという経済的な意識や、満量ラインの具体的な指示を見落としやすいことから。混同注意:廃棄容器の適切な交換時期と、一般的なごみ箱の運用方法。
国試ポイント
医療安全と感染管理における鋭利な器具の取り扱い、特に針刺し事故の予防策について正確に理解しているかが問われます。
混同注意
針刺し事故予防のためのルールと、一般的な医療廃棄物の分別ルールが混同されやすいですが、針などの鋭利なものは特別に即時廃棄と専用容器の使用が義務付けられています。
次に同じ論点が出たら
針刺し事故のリスクを低減するための具体的な行動(例: リキャップ禁止、直ちの廃棄、専用容器の使用)が問われた場合、最も安全性を確保できる選択肢を選びます。
関連知識
医療廃棄物の分類(感染性医療廃棄物、非感染性医療廃棄物)、個人防護具(PPE)の使用、標準予防策(スタンダードプリコーション)の概念、廃棄物処理法に基づく医療廃棄物処理。