急性胆管炎の代表的な3症状を示すCharcot〈シャルコー〉3徴に含まれるのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
シャルコーの3徴は急性胆管炎の診断に用いられる古典的な症状セットであり、「発熱」「腹痛」「黄疸」の3つを指します。本問題では選択肢1の黄疸と選択肢4の発熱がこれに該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。黄疸は胆汁の流れが滞ることで起こり、急性胆管炎の主要な症状の一つです。シャルコーの3徴に含まれます。
- 2. 嘔吐は急性胆管炎でみられることがある症状ですが、シャルコーの3徴には含まれません。正しくは:シャルコーの3徴には、黄疸、発熱、腹痛が含まれます。嘔吐はこれらのいずれにも該当しません。選びやすい理由:消化器症状であるため、胆管炎と関連があると感じやすいですが、特定の徴候セットからは外れます。混同注意:他の消化器疾患の症状や、レイノルズの5徴(さらに低血圧と意識障害が加わる)の一部と混同する可能性があります。
- 3. 下痢は急性胆管炎の主要な症状ではなく、シャルコーの3徴にも含まれません。正しくは:急性胆管炎では下痢は通常みられず、シャルコーの3徴には黄疸、発熱、腹痛が含まれます。選びやすい理由:消化器系の不調として一般的な症状であり、胆道系の問題と関連付けてしまう可能性があります。混同注意:胆道疾患で消化吸収不良から脂肪便を呈することはありますが、下痢そのものが急性胆管炎の主要徴候ではありません。
- 4. 正解。発熱は感染症の兆候であり、急性胆管炎では高頻度でみられ、シャルコーの3徴の一つです。
- 5. 意識障害は急性胆管炎が重症化し、レイノルズの5徴にまで進行した場合に見られる症状ですが、シャルコーの3徴には含まれません。正しくは:シャルコーの3徴は発熱、黄疸、腹痛です。意識障害はこれよりも重篤な状態(レイノルズの5徴)で現れます。選びやすい理由:重症感染症では意識障害が起こりうるため、急性胆管炎も重症化すれば意識障害が起こると考えやすいですが、シャルコーの3徴は比較的初期の典型的な症状です。混同注意:シャルコーの3徴と、より重篤な状態を示すレイノルズの5徴とを混同している可能性があります。
国試ポイント
急性胆管炎の典型的な症状セットであるシャルコーの3徴(発熱、腹痛、黄疸)を正確に理解しているかを問う問題です。さらに重篤な状態を示すレイノルズの5徴(シャルコーの3徴に低血圧と意識障害を追加したもの)との区別も重要です。
混同注意
シャルコーの3徴(発熱、黄疸、腹痛)と、レイノルズの5徴(シャルコーの3徴+低血圧、意識障害)は混同しやすい概念です。それぞれの症状が示す重症度と診断的意義を理解することが求められます。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、シャルコーの3徴の全要素と、レイノルズの5徴の全要素を正確に区別し、それぞれがどのような状態を示すのかを判断できるかを確認します。
関連知識
急性胆管炎は胆道系の感染症であり、胆汁のうっ滞が主な原因となります。治療には抗菌薬投与や胆道ドレナージが検討されます。レイノルズの5徴を呈するような重症例では、緊急の処置が必要となります。胆石症や胆道系の腫瘍が原因となることもあります。