Aさん(37歳、初産婦)は妊娠40週5日で妊娠経過は順調である。午前6時から15分おきの子宮収縮が始まり、午前9時から5 ~7分周期の陣痛がある。午前10時に入院し、入院時のバイタルサインは、体温36.9°C、脈拍80/分、血圧134/86mmHg。子宮口3 cm開大、未破水であった。 Aさんの入院時のアセスメントとして正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
Aさんは妊娠38週であり、これは正期産(妊娠37週0日~41週6日)の期間に該当します。子宮口2cm開大で10分間隔の規則的な陣痛があるため、分娩第1期の初期段階であると考えられます。感染兆候や分娩第2期の状態ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 感染兆候とは、発熱、悪寒、倦怠感、局所の発赤・腫脹・疼痛などであり、設問のAさんの情報からはそれらの兆候を判断することはできません。正しくは:発熱や倦怠感がある。選びやすい理由:陣痛が長時間続いていることから、何らかの異常を疑う心理は理解できるが、感染の直接的な兆候は示されていない。混同注意:子宮収縮と感染症の症状を混同する可能性。
- 2. 前駆陣痛は不規則で強さが一定せず、時間の経過とともに弱まったり消失したりする特徴があります。設問の「10分間隔の規則的な陣痛が1時間続いている」という情報から、これは真の陣痛であると判断されます。正しくは:不規則な陣痛で、時間の経過とともに弱まっている。選びやすい理由:初めての妊娠であるため、真の陣痛かどうか迷う可能性がある。混同注意:前駆陣痛と真の陣痛の区別を混同する可能性。
- 3. 分娩第2期は子宮口全開大から胎児娩出までの期間を指します。Aさんは「子宮口は2cm開大」とあり、全開大には至っていないため、第1期にあたります。正しくは:子宮口が全開大している。選びやすい理由:規則的な陣痛が始まっているため、分娩が進んでいるという認識から、第2期に入っていると誤解する可能性がある。混同注意:分娩期の進行と子宮口開大度を混同する可能性。
- 4. 正解。正期産とは妊娠37週0日から41週6日までの出産を指します。Aさんは「妊娠38週」であるため、正期産の時期にあたります。正しくは:妊娠週数から正期産と判断できる。選びやすい理由:他の選択肢が誤りであることが明確なため、相対的に正解と判断しやすい。混同注意:早産や過期産との区別を混同する可能性は低い。
国試ポイント
妊婦の基本的なアセスメント能力、特に妊娠週数による時期の判断と、陣痛の状況および子宮口開大度から分娩期の判断が問われています。正期産の定義は必須知識です。
混同注意
前駆陣痛と真の陣痛の区別、分娩第1期と第2期の区別。
次に同じ論点が出たら
このアセスメントの後、Aさんの分娩進行状況をモニタリングし、陣痛の強さ、間隔、持続時間、子宮口開大度の変化、胎児心音などを継続的に評価していく必要があります。
関連知識
早産(妊娠22週0日~36週6日)、過期産(妊娠42週0日以降)の定義。