ワーク・ライフ・バランスの取り組みで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ワーク・ライフ・バランスとは、仕事と私生活(育児、介護、病気療養といった家庭生活だけでなく、自己啓発、学習、地域活動、趣味、休養など、仕事以外の多様な活動)との調和を図り、どちらか一方に偏ることなく、充実した人生を送ることを目指す概念です。選択肢3は、仕事以外の「生活」の要素として自己啓発や社会活動を具体的に挙げている点で、この概念の広範な適用範囲を正しく示しています。
選択肢ごとの解説
- 1. ワーク・ライフ・バランスは、多様な働き方を尊重し、個々の生活状況に合わせて柔軟に働けるよう支援するものです。働き方を標準化したり、画一化したりするものではありません。正しくは:働き方の多様化と柔軟化を図る取り組みである。選びやすい理由:働き方改革の一環として、「働き方」に焦点を当てている点で、一見正しそうに見えるかもしれませんが、本質を誤解しています。混同注意:働き方改革の目的の一つに業務効率化がありますが、それが画一化と誤解される可能性があります。
- 2. ワーク・ライフ・バランスは、性別を問わず全ての労働者が仕事と生活の調和を図るための取り組みであり、女性に限定されるものではありません。正しくは:全ての労働者が仕事と生活の調和を図る取り組みである。選びやすい理由:育児や介護が女性に偏りがちであった歴史的経緯や、「女性活躍推進」といった類似概念と混同して選びやすいかもしれません。混同注意:「女性活躍推進」や「ジェンダー平等」といった概念と混同しやすいです。
- 3. 正解。ワーク・ライフ・バランスは、仕事と、育児・介護・病気療養といった私生活だけでなく、自己啓発、学習、地域活動、趣味、休養など、あらゆる仕事以外の活動を含む「生活」全体との調和を目指すものです。自己啓発や社会活動も「生活」の一部に含まれます。
- 4. これは「キャリア形成」や「キャリア開発」の考え方に近い内容です。ワーク・ライフ・バランスは、キャリア形成も生活の一部として含みえますが、その概念そのものがキャリア設計に限定されるものではなく、生活全体との調和が目的です。正しくは:仕事を含む生活全体との調和を図る取り組みである。選びやすい理由:働き方改革と同時にキャリア形成も重視される傾向があるため、関連する概念として誤って選択される可能性があります。混同注意:「キャリアデザイン」や「キャリアプランニング」といった概念と混同しやすいです。
国試ポイント
ワーク・ライフ・バランスの定義を正しく理解しているか、また、似たような社会的な取り組みや概念(働き方改革、女性活躍推進、キャリア形成など)との違いを区別できるかが問われています。特に、ワーク・ライフ・バランスが性別や特定のライフイベントに限定されず、個人の多様な生活と仕事の調和を目指す普遍的な概念であることを理解しておく必要があります。
混同注意
「働き方改革」「女性活躍推進」「キャリア形成」「ダイバーシティ&インクルージョン」など。これらはワーク・ライフ・バランスと関連性を持つものの、それぞれが異なる目的や焦点を持ちます。
次に同じ論点が出たら
ワーク・ライフ・バランスの具体的な実現策(例:企業が導入すべき制度、個人が活用できる制度など)について問われる可能性があります。また、その概念が他の社会制度や政策(例:ダイバーシティ、働き方改革)とどのように関連しているか、あるいはどのような違いがあるかを問う問題も考えられます。
関連知識
ワーク・ライフ・バランス憲章・行動指針(政府が提唱する基本理念)、育児・介護休業法(ワーク・ライフ・バランスを支援する法制度)、短時間勤務制度、フレックスタイム制度、テレワーク制度(具体的な働き方の支援策)、企業がワーク・ライフ・バランスに取り組むメリット(離職率低下、生産性向上、企業イメージ向上など)。