体内で代謝された結果、胆汁酸として胆汁中に分泌されるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
コレステロールは、肝臓において酵素反応を経て胆汁酸へと変換されます。この胆汁酸は脂質の消化吸収を助ける役割を持ち、胆汁とともに十二指腸へと分泌されます。これは体内のコレステロール量を調節する主要な経路の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. DNAは遺伝情報の担い手であり、核酸の一種です。胆汁酸の合成材料にはなりません。DNAの代謝産物は主に尿酸として排泄されます。正しくは:DNAは遺伝情報の担い手であり、胆汁酸の材料ではない。選びやすい理由:生体内の重要な物質ではあるが、代謝経路が異なる。混同注意:他の重要な生体分子との混同。
- 2. RNAも遺伝情報の伝達やタンパク質合成に関わる核酸の一種です。DNAと同様に胆汁酸の合成材料にはならず、代謝産物は主に尿酸として排泄されます。正しくは:RNAはタンパク質合成に関わるが、胆汁酸の材料ではない。選びやすい理由:DNAと同様に、生体内の重要な物質として誤解しやすい。混同注意:核酸が代謝されること自体は正しいが、最終産物が異なることの混同。
- 3. グリコーゲンはブドウ糖が重合した多糖で、エネルギー貯蔵物質です。分解されてグルコースとなり、エネルギー源として利用されますが、胆汁酸の直接的な前駆体ではありません。正しくは:グリコーゲンは糖質の貯蔵形態であり、胆汁酸の材料ではない。選びやすい理由:肝臓に貯蔵されるため、肝臓で代謝される物質として関連付けやすい。混同注意:肝臓での代謝という共通点から、胆汁酸合成と混同する可能性。
- 4. ヘモグロビンは赤血球に含まれる酸素運搬タンパク質です。分解されるとビリルビンとなり、これは胆汁中に排泄されますが、胆汁酸そのものとは異なります。ビリルビンは胆汁色素であり、胆汁酸は脂質の消化吸収を助ける物質です。正しくは:ヘモグロビンはビリルビンの前駆体であり、胆汁酸の前駆体ではない。選びやすい理由:ビリルビンが胆汁色素として胆汁中に分泌されるため、胆汁との関連性から誤りやすい。混同注意:胆汁中に分泌される物質であるビリルビンと、胆汁酸を混同する。
- 5. 正解。コレステロールは、肝臓で代謝されて胆汁酸に変換され、胆汁中に分泌されます。これは体内でのコレステロール排泄経路の重要な一つです。正しくは:コレステロールは肝臓で胆汁酸へ変換される。選びやすい理由:脂質の一種であるため、他の脂質代謝産物と混同する可能性。混同注意:コレステロールの生体内での多岐にわたる役割と、特定の代謝経路を混同すること。
国試ポイント
生体内の主要な有機化合物の代謝経路とその最終産物を理解しているか、特に胆汁酸の生合成前駆体を問う。コレステロールの代謝経路と胆汁酸の役割の関連性が重要。
混同注意
ビリルビン(ヘモグロビン由来)も胆汁中に分泌されるが、胆汁酸とは異なる。脂質代謝に関連する他の物質(中性脂肪など)との混同。
次に同じ論点が出たら
胆汁酸の再吸収阻害薬が血中コレステロール値に与える影響を問う問題や、胆石症の成因に関する問題など。
関連知識
胆汁酸の腸肝循環、コレステロールの合成と分解、脂質の消化吸収、ステロイドホルモン合成との関連。