直腸の構造で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
直腸粘膜にはリーベルキューン腺という腺窩が存在し、そこには粘液を産生する杯細胞が豊富にあります。この粘液は便の潤滑と粘膜保護に重要な役割を果たします。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。直腸の粘膜には腺窩(リーベルキューン腺)が存在し、そこには粘液を産生する杯細胞が豊富に含まれています。杯細胞から分泌される粘液は、便の通過を円滑にする潤滑作用や、粘膜保護の役割を果たします。正しくは:この記述は直腸の構造について正しい。選びやすい理由:直腸を含む大腸の腺窩には杯細胞が多く存在することを理解していれば、迷うことなく選択できます。混同注意:小腸と大腸の組織学的特徴を混同すると誤解する可能性があります。特に、絨毛の有無や杯細胞の分布に注意が必要です。
- 2. 絨毛は小腸に特徴的な構造であり、表面積を増やして栄養吸収を効率的に行う役割があります。直腸を含む大腸の粘膜には絨毛は存在しません。正しくは:粘膜の表面に絨毛があるのは小腸である。選びやすい理由:消化管の構造全体を漠然と捉えていると、吸収という機能から絨毛があると考えてしまうかもしれません。混同注意:小腸の絨毛と大腸の腺窩を混同しやすいです。大腸は水分と電解質の吸収が主な機能であり、絨毛は不要です。
- 3. 結腸ヒモ(teniae coli)は、結腸の縦走筋が3本の帯状に集まって形成される構造です。直腸には結腸ヒモは存在せず、縦走筋は腸壁全体に均一に分布しています。正しくは:結腸ヒモを形成するのは結腸であり、直腸には結腸ヒモは存在しない。選びやすい理由:大腸全体の構造の一部として結腸ヒモが頭に浮かぶと、直腸にもあると誤解しがちです。混同注意:結腸と直腸の縦走筋の分布様式の違いを混同しやすいです。直腸では縦走筋が均一に広がり、ヒモ状ではありません。
- 4. 肛門管、特にその上部は豊富な血管網を有しており、内痔核の発生部位となる静脈叢が存在します。この部位は血流が非常に豊富です。正しくは:肛門管は血管が豊富である。選びやすい理由:「内痔核」という言葉が浮かばなければ、血管の豊富さを意識しないかもしれません。混同注意:血管が少ない部位と多い部位を混同しやすいです。肛門管は非常に血流に富んだ部位であるという認識が必要です。
- 5. 肛門管は直腸の末端に位置し、通常は閉鎖傾向にあります。便の通過時以外は、括約筋の作用により内腔は狭く保たれています。正しくは:肛門管は通常、内腔が狭い。選びやすい理由:便が通過するというイメージから、ある程度の広さがあると考えてしまうかもしれません。混同注意:直腸膨大部のような広がりと肛門管の狭さを混同しやすいです。肛門管は排便のコントロールに関わるため、通常は狭い状態です。
国試ポイント
直腸を含む大腸の組織学的特徴と、小腸や結腸との違いを正確に理解しているかが問われています。特に、絨毛の有無、杯細胞の分布、筋層の構造、肛門管の血管分布が重要です。
混同注意
小腸の構造(絨毛)と大腸の構造(腺窩、杯細胞)、結腸の構造(結腸ヒモ)と直腸の構造、肛門管の解剖学的特徴(血管、内腔の広さ)を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
直腸以外の消化管各部位(食道、胃、小腸、結腸)の主要な構造的特徴と機能について説明できるかを確認します。
関連知識
小腸の絨毛と微絨毛による表面積増大と栄養吸収、大腸での水分・電解質吸収と粘液の役割、消化管の各部位における筋層の特性、肛門周囲の血管構造と痔核の関連。