Lewy〈レビー〉小体型認知症の初期にみられる症状はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
レビー小体型認知症は、初期から具体的な幻視を非常に高頻度で認め、これが診断基準の中心的症状の一つとなっています。特に、小さくて鮮明な人や動物、虫などが見えるという特徴があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。レビー小体型認知症では、初期から鮮明で具体的な幻視(例: 小さな人や動物が見えるなど)が高頻度で出現することが特徴です。これは診断基準にも含まれる重要な症状です。
- 2. 失語は、アルツハイマー型認知症や血管性認知症などで比較的早期に見られることがありますが、レビー小体型認知症の初期には一般的ではありません。進行期に認知機能全般が低下する中で出現する可能性はあります。正しくは:失語はアルツハイマー型認知症や血管性認知症の初期症状として一般的である。選びやすい理由:認知症全般の症状として捉えがちだが、レビー小体型では初期に特異的ではない。混同注意:アルツハイマー型認知症の言語障害。
- 3. 脱抑制は、前頭側頭型認知症の行動障害型の特徴的な初期症状です。レビー小体型認知症では、幻視やパーキンソン症状が主体であり、脱抑制が初期から前面に出ることは稀です。正しくは:脱抑制は前頭側頭型認知症の行動障害型で初期に特徴的に見られる。選びやすい理由:認知症に伴う行動・心理症状の一つとして選択しやすい。混同注意:前頭側頭型認知症の行動・心理症状。
- 4. 人格変化も前頭側頭型認知症の行動障害型で初期から顕著に見られる特徴です。レビー小体型認知症では、認知変動やパーキンソン症状が先行し、人格変化は他の認知症タイプほど初期に目立ちません。正しくは:人格変化は前頭側頭型認知症の行動障害型で初期に顕著である。選びやすい理由:認知症でよく見られる症状として広く認識されているため。混同注意:前頭側頭型認知症の行動・心理症状。
国試ポイント
レビー小体型認知症の診断基準と特徴的な初期症状(幻視、認知機能の変動、パーキンソニズム、レム睡眠行動障害)を理解しているか問う問題です。他の認知症タイプとの鑑別が重要視されます。
混同注意
幻視はせん妄でも見られるが、レビー小体型認知症の幻視は、患者が現実と区別できず、具体的な内容を持つことが多い点で異なる。また、アルツハイマー型認知症や前頭側頭型認知症の初期症状と混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、レビー小体型認知症の他の特徴的な初期症状(認知機能変動、パーキンソニズム、レム睡眠行動障害)や、それぞれの認知症タイプ(アルツハイマー型、血管性、前頭側頭型)の鑑別点を問う問題が出ると考えられます。
関連知識
レビー小体型認知症の主要な症状には、幻視の他に、認知機能の著しい変動(日によって、時間によって状態が変わる)、パーキンソン症状(振戦、筋強剛、寡動、姿勢反射障害など)、レム睡眠行動障害(夢の内容に合わせて大声を出したり、体を動かしたりする)があります。これらの組み合わせで診断されます。