幼児期の形態的・生理的特徴について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
幼児期になると身体の成長が進み、胸囲が頭囲を上回るようになります。また、身体機能の成熟に伴い、心拍数や体重あたりの必要水分量などの生理的指標は乳児期よりも減少する傾向があります。大泉門は1歳6か月頃、乳歯は2歳6か月頃までに閉鎖・生えそろうのが一般的です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。幼児期(1歳〜小学校就学前)になると、乳児期と比較して胸囲が頭囲を上回るのが一般的です。これは、体幹の成長が著しくなるためです。正しくは:正しい記述です。選びやすい理由:乳児期には頭囲の方が胸囲より大きいことを知っていると、幼児期の変化を見落とす可能性があります。混同注意:乳児期の身体比率と混同する可能性があります。
- 2. 大泉門の閉鎖時期は通常、生後1歳6か月頃までとされています。3歳頃に閉鎖するという記述は、閉鎖時期が遅すぎます。正しくは:大泉門は生後1歳6か月頃までに閉鎖する。選びやすい理由:泉門の閉鎖が徐々に進行することは理解していても、正確な時期を覚えていないと間違える可能性があります。混同注意:小泉門の閉鎖時期(生後2〜3か月頃)や、他の発達指標と混同する可能性があります。
- 3. 乳歯は生後6か月頃から生え始め、一般的に2歳6か月頃までにすべて(20本)が生えそろいます。5歳頃という記述は、生えそろう時期が遅すぎます。正しくは:乳歯は2歳6か月頃までにすべて生えそろう。選びやすい理由:乳歯の生える時期は個人差が大きいと感じるかもしれませんが、一般的な完了時期を把握している必要があります。混同注意:永久歯の萌出時期と混同する可能性があります。
- 4. 正解。乳児期は活発な代謝活動のため心拍数が高く、幼児期になると成長とともに身体機能が成熟し、乳児期よりも心拍数は減少します。安静時の心拍数は、乳児期で1分間110〜130回程度、幼児期で90〜100回程度が目安です。正しくは:正しい記述です。選びやすい理由:年齢とともに心拍数が減少するという一般的な傾向は知っていても、具体的な時期を意識していないと迷うかもしれません。混同注意:呼吸数や体温などの他の生理的指標の変化と混同する可能性があります。
- 5. 体重あたりの必要水分量は、一般的に年齢が低いほど多くなります。乳児期は代謝が活発であり、体表面積が体重に比して大きく、不感蒸泄も多いため、体重あたりの必要水分量は幼児期よりも多いです。正しくは:体重あたりの必要水分量は乳児期よりも少ない。選びやすい理由:幼児期も活動的で水分補給が重要であるため、多く必要だと錯覚する可能性があります。混同注意:小児全体で成人よりも水分必要量が多いという認識と、乳児期と幼児期の比較を混同する可能性があります。
国試ポイント
乳児期から幼児期への移行期における身体的発達と生理機能の変化を正確に理解しているかが問われる問題です。特に、頭囲と胸囲の逆転、大泉門の閉鎖時期、乳歯の萌出完了時期、そして心拍数や水分必要量の変化といった具体的な数値や傾向を把握しておくことが重要です。
混同注意
乳児期の身体的特徴と幼児期の身体的特徴の区別、また、他の成長段階の指標と混同しやすいため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
同様の問題では、学童期や思春期の身体的・生理的特徴について問われる可能性もあります。
関連知識
小泉門の閉鎖時期(生後2〜3か月)、永久歯の萌出開始時期(6歳頃)、呼吸数や体温の年齢による変化についても学習しておくと、より理解が深まります。