良性腫瘍と比較して悪性腫瘍でみられる特徴はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
悪性腫瘍は、その増殖様式が周囲組織への浸潤性であり、血管やリンパ管に入り込んで原発巣から離れた臓器へと移動し、そこで新たな腫瘍を形成する「転移」の能力を持つことが最も重要な特徴です。この転移が、悪性腫瘍が生命を脅かす主要な理由となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 良性腫瘍は被膜を持つことが多いですが、悪性腫瘍は一般的に被膜を持たず、周囲組織に浸潤します。正しくは:悪性腫瘍は被膜を持たないか、不明瞭であることが多い。選びやすい理由:良性腫瘍の明確な特徴なので、その対義語として悪性腫瘍の特徴と誤解する可能性がある。混同注意:良性腫瘍の被膜形成と、悪性腫瘍の非被膜形成。
- 2. 正解。悪性腫瘍の最も危険で特徴的な性質の一つが、血管やリンパ管を介して体の離れた部位に転移することです。
- 3. 悪性腫瘍は周囲の組織に浸潤(侵入)し、破壊しながら増殖するのが特徴です。広がらないのは良性腫瘍の性質です。正しくは:悪性腫瘍は周囲組織に浸潤する。選びやすい理由:良性腫瘍の特徴をそのまま悪性腫瘍に当てはめてしまう可能性がある。混同注意:良性腫瘍の膨張性増殖と、悪性腫瘍の浸潤性増殖。
- 4. 悪性腫瘍は良性腫瘍と比較して、一般的に細胞の増殖速度が速く、急速に成長します。正しくは:悪性腫瘍の増殖速度は一般的に速い。選びやすい理由:一見、症状がゆっくり進行するような印象から、増殖速度も遅いと誤解する可能性がある。混同注意:良性腫瘍の緩徐な増殖と、悪性腫瘍の急速な増殖。
国試ポイント
良性腫瘍と悪性腫瘍の基本的な鑑別点、特に悪性腫瘍の病態生理学的特徴(浸潤と転移)について理解しているかを問う問題です。臨床現場での病態把握の基礎となります。
混同注意
良性腫瘍と悪性腫瘍の多くの特徴(増殖速度、組織破壊の有無、被膜の有無など)が対比的に問われるため、それぞれの特徴を正確に覚えていないと混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
今後も、腫瘍の基本的な特性、特に悪性腫瘍の進行や予後に関わる特徴(浸潤、転移、再発)が問われると予想される。各特性の意味合いを深く理解し、具体的な疾患と結びつけて学習することが重要です。
関連知識
腫瘍の病理学的分類、がんのステージ分類、浸潤と転移のメカニズム、細胞異型、核分裂像。