腰椎椎間板ヘルニアで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板の突出や脱出により神経根が圧迫され、痛みやしびれを引き起こします。神経組織の詳細な評価やヘルニアの大きさ、位置、脊髄との関係を正確に把握するために、磁気共鳴画像法(MRI)は軟部組織の描出に優れ、診断に最も有用な画像診断法とされています。
選択肢ごとの解説
- 1. 腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板の変性が始まる20〜40歳代の比較的若い男性に多く見られます。高齢者では脊柱管狭窄症など他の疾患が原因となることが多いです。正しくは:腰椎椎間板ヘルニアは、20~40歳代の男性に多く見られます。選びやすい理由:一般的な腰痛が高齢者に多いという認識から、ヘルニアも高齢者疾患と誤解しやすい。混同注意:腰部脊柱管狭窄症や変形性腰椎症など、高齢者に多い他の腰部疾患。
- 2. 正解。MRIは椎間板、脊髄、神経根といった軟部組織を非常に詳細に描出できるため、ヘルニアの存在、大きさ、位置、神経圧迫の程度を正確に評価でき、診断に最も有用です。選びやすい理由:MRIがさまざまな疾患の診断に有用であるという一般的な知識から。混同注意:X線(骨病変の評価)、CT(骨や石灰化の評価)など他の画像診断法。
- 3. 最も多く発生する部位は第4/5腰椎間(L4/5)と第5腰椎/第1仙椎間(L5/S1)であり、第3/4腰椎間ではありません。これらは腰椎の可動性が大きく、負荷がかかりやすい部位です。正しくは:最も多く発生する部位は第4/5腰椎間(L4/5)と第5腰椎/第1仙椎間(L5/S1)です。選びやすい理由:腰椎間の部位はどれも似ているため、具体的な番号を曖昧に記憶していると間違いやすい。混同注意:腰椎の他の椎間レベル、特にL3/4とL4/5の混同。
- 4. 腰椎椎間板ヘルニアの急性期の治療は、まず安静、薬物療法(鎮痛剤、筋弛緩剤)、理学療法などの保存的治療が原則です。これらの治療で改善しない場合や、麻痺の進行、膀胱直腸障害を伴う場合に外科的治療が検討されます。正しくは:急性期にはまず安静、薬物療法などの保存的な治療が行われます。選びやすい理由:痛みが強い疾患であるため、すぐに手術が必要だと考えがち。混同注意:保存療法で改善しない重症例や、緊急性を要する脊髄圧迫症状を伴う疾患。
国試ポイント
腰椎椎間板ヘルニアの好発年齢、好発部位、診断方法、治療の第一選択肢を理解すること。
混同注意
腰部脊柱管狭窄症(高齢者に多く、間欠性跛行が特徴)や変形性脊椎症(骨棘形成が主因)など、腰痛を来す他の疾患との鑑別。
次に同じ論点が出たら
腰椎椎間板ヘルニアの診断法に関する問題であれば、軟部組織の描出に優れるMRIが第一選択であることを確認する。症状や病態に関する問題であれば、好発年齢、性別、部位、治療の原則が保存療法であることを確認する。
関連知識
腰椎椎間板ヘルニアは20~40歳代の男性に多く、好発部位はL4/5間とL5/S1間です。治療はまず保存療法が基本で、難治例や進行性の神経症状がある場合に手術が検討されます。