成人で1日の尿量が100 mL以下の状態を示すのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
無尿は、成人において1日の尿量が100mL以下にまで減少した状態を指します。これは腎臓での尿生成がほとんど行われないか、完全に停止していることを示唆する重篤な状態です。
選択肢ごとの解説
- 1. 希尿は尿が薄く、比重が低い状態を指し、尿量自体は正常範囲内か増加することもあります。1日の尿量が100mL以下である状態とは異なります。正しくは:希尿は尿の比重が低下している状態を指します。選びやすい理由:「少ない」というニュアンスが混同される可能性がありますが、希尿は量ではなく質(比重)の問題です。混同注意:尿量過多や多尿と混同しやすいが、希尿は尿の濃度が薄い状態を指します。
- 2. 頻尿は尿の回数が多い状態を指し、1回あたりの尿量は少ない傾向がありますが、1日全体の尿量が100mL以下になることを意味するわけではありません。正しくは:頻尿は排尿回数が異常に多い状態を指します。選びやすい理由:排尿回数が多いことで、結果的に1回あたりの量が少なくなることから、尿量が少ない状態と誤解される可能性があります。混同注意:尿量の減少ではなく、排尿回数の増加を意味します。夜間頻尿なども関連知識です。
- 3. 乏尿は、成人で1日の尿量が400mL未満の状態を指します。問題文の「100mL以下」よりも多くの尿量を含みます。正しくは:乏尿は、成人で1日の尿量が400mL未満(または1時間あたり20mL未満)の状態を指します。選びやすい理由:「尿が少ない」という点では共通しているため、選択肢として魅力的ですが、具体的な数値基準が異なります。混同注意:無尿との区別が重要です。乏尿は「非常に少ない」が無尿は「ほとんどない」という状態です。
- 4. 正解。無尿は、成人で1日の尿量が100mL以下の状態を指します。これは腎機能の著しい低下や尿路の閉塞などによって引き起こされます。正しくは:無尿は、成人において1日の尿量が100mL以下となる状態を指します。選びやすい理由:乏尿と混同しやすいですが、無尿はさらに重度の尿量減少を示します。混同注意:乏尿との明確な数値基準の違いを理解することが重要です。
国試ポイント
尿量の異常に関する基本的な用語(希尿、頻尿、乏尿、無尿、多尿など)の定義とそれぞれの数値基準(特に成人)を正確に理解しているかが問われるポイントです。
混同注意
乏尿と無尿は、どちらも尿量が減少する状態ですが、その数値基準によって明確に区別されます。乏尿は1日400mL未満、無尿は1日100mL以下です。この違いを混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
患者の尿量測定結果に基づき、どの状態に該当するかを判断し、その原因や必要な看護介入を検討します。
関連知識
多尿(1日2,500mL以上)、乏尿(1日400mL未満)、無尿(1日100mL以下)。また、希尿は尿の比重低下、頻尿は排尿回数の増加であり、尿量そのものの減少を直接的に示す言葉ではありません。