小児の呼吸法が、腹式呼吸から成人と同じ胸式呼吸に変化する時期はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
乳児期は肋骨が水平に近く胸郭が未発達なため、横隔膜を使う腹式呼吸が主です。2歳ころから胸腹式呼吸となり、胸郭や肋間筋が発達する7歳ころに成人と同じ胸式呼吸に変化します(公式正答3)。
選択肢ごとの解説
- 1. 生後6か月頃はまだ乳児であり、呼吸様式は主に腹式呼吸です。肺の未熟性や肋間筋の発達が不十分なため、横隔膜を主動筋とする腹式呼吸が主体となります。正しくは:この時期の小児は主に腹式呼吸をしています。選びやすい理由:成長の早い段階と誤解するかもしれませんが、呼吸器系の成熟には時間を要します。混同注意:乳児期の生理的特徴と混同する可能性があります。
- 2. 3歳頃は幼児期にあたり、腹式呼吸が優位ですが、胸郭の動きも発達し始め、徐々に胸式呼吸の要素が見られ始める時期です。しかし、成人型の胸式呼吸が確立する時期ではありません。正しくは:3歳児はまだ腹式呼吸が優位です。選びやすい理由:ある程度の成長が見られるため、移行期と捉えやすいかもしれませんが、完全な移行ではありません。混同注意:呼吸器系の発達が始まる時期と、完全な移行期を混同するかもしれません。
- 3. 正解。胸郭と肋間筋が発達する7歳ころに、成人と同じ胸式呼吸に変化します。
- 4. 12歳頃(思春期初期)には、すでに胸式呼吸が確立しており、成人と同じ呼吸様式となっています。この時期は呼吸器系もほぼ成熟しています。正しくは:12歳頃には胸式呼吸が確立しています。選びやすい理由:思春期の身体的変化と結びつけやすいかもしれませんが、呼吸様式の移行はより早期に完了しています。混同注意:呼吸器系を含む身体全体の完全な成熟時期と、呼吸様式の移行時期を混同する可能性があります。
国試ポイント
この問題は、小児の成長発達段階における生理的特徴、特に呼吸様式の変化について理解しているかを問うものです。身体各部位の機能的発達時期とそれに関連する看護ケアの知識が求められます。年齢と関連する発達段階の知識は国家試験で頻繁に出題されます。
混同注意
小児の成長段階と呼吸器系の発達時期が混同されやすいです。特に、身体の成長が著しい時期と、特定の機能が確立する時期の区別が重要になります。
次に同じ論点が出たら
今後、同様の問題が出た際には、呼吸器系だけでなく、循環器系、消化器系、神経系など、他の主要な器官系の発達における成人との違いや、それぞれの機能が成人型に移行するおおよその年齢を把握しているかを確認するとよいでしょう。特に、特定の年齢で顕著な変化が見られる発達段階に注目しましょう。
関連知識
乳児期は胸郭が円筒形で横隔膜の動きが呼吸の主体。幼児期後半から学童期にかけて胸郭が扁平化し、肋間筋の発達とともに胸式呼吸が優位になる。肺の未熟性(肺胞数の少なさ)、気道の狭さ、呼吸中枢の未熟性なども小児の呼吸の特徴として挙げられる。