乳幼児健康診査を規定しているのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
乳幼児健康診査は、母子保健法に基づき、市町村が乳児および幼児に対して実施することが義務付けられています。この法律は、母性および乳幼児の健康の保持増進を目的としています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。母子保健法は、母性並びに乳幼児の健康の保持及び増進に関する事項を定めており、その中には乳幼児健康診査の実施も含まれています。具体的には、市町村が乳児および幼児に対して健康診査を行うことが義務付けられています(母子保健法第12条・第13条)。
- 2. 児童福祉法は、すべての児童が心身ともに健やかに育成されるための福祉を保障することを目的としていますが、乳幼児健康診査の実施そのものを直接的に規定しているわけではありません。児童相談所や里親制度、障害児支援などの、より広範な児童の福祉に関する制度を定めています。正しくは:児童福祉法は、児童の心身の健全な育成を図ることを目的とし、児童福祉施設や児童相談所、障害児支援などの制度を規定しています。選びやすい理由:「児童」という言葉が含まれるため、乳幼児の健康に関連すると誤解しやすいですが、健康診査の直接的な根拠法ではありません。混同注意:母子保健法と児童福祉法はどちらも子どもの健康や福祉に関わるため混同しやすいですが、乳幼児健診は母子保健法が直接の根拠となります。
- 3. 次世代育成支援対策推進法は、急速な少子化の進行に対応するため、次世代の社会を担う子どもが健やかに生まれ育つ環境を整備し、仕事と子育ての両立支援などを目的とした法律です。乳幼児健康診査の実施を直接規定するものではありません。正しくは:次世代育成支援対策推進法は、仕事と子育ての両立支援など、次世代育成のための取り組みを促進することを目的としています。選びやすい理由:「次世代育成」という言葉から、子どもの健やかな成長に関係するように見えますが、具体的な健康診査の規定はありません。混同注意:育児休業など働く親への支援に関する規定と、子どもの健康診査の規定を混同しやすいです。
- 4. 児童虐待の防止等に関する法律は、児童虐待の防止、早期発見、早期対応、被害児童の保護などを目的とした法律です。乳幼児健康診査の実施自体を直接的に規定するものではなく、虐待が疑われる場合の対応などに焦点を当てています。正しくは:児童虐待の防止等に関する法律は、児童虐待の防止や早期発見、虐待を受けた児童の保護を目的としています。選びやすい理由:乳幼児の健康と安全に関わる法律であるため、誤って選びやすいですが、健康診査の直接的な根拠ではありません。混同注意:乳幼児の保護という広い概念の中で、健康診査による予防的側面と虐待防止という介入的側面を混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、乳幼児健康診査の法的根拠を問うものであり、母子保健法がその役割を担っていることを理解しているかを確認します。関連する他の法律(児童福祉法、次世代育成支援対策推進法、児童虐待の防止等に関する法律)との区別を明確にすることが重要です。
混同注意
児童福祉法や児童虐待防止法など、子どもの健康や福祉に関わる他の法律と混同しやすい。それぞれの法律が持つ具体的な目的と役割を正確に把握しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、特定の健康支援活動(例:妊婦健診、予防接種、学校健診など)がどの法律に基づいているかを問う問題が考えられます。各法律の目的と、それが具体的にどのような制度やサービスを規定しているかを明確に区別できるよう学習しましょう。
関連知識
母子保健法には、妊産婦健康診査、新生児訪問指導、未熟児養育医療給付制度なども規定されています。また、予防接種法や学校保健安全法など、子どもの健康に関わる他の法律の概要も併せて学習すると良いでしょう。