パルスオキシメータ(別冊No. 6)を別に示す。表示されている数値が示すのはどれか。2つ選べ。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
パルスオキシメータは、指先などに装着することで、動脈血の酸素飽和度(SpO2)と脈拍数(PR)を非侵襲的にリアルタイムで測定・表示する医療機器です。酸素分圧(PaO2)、重炭酸濃度(HCO3-)、二酸化炭素濃度(PaCO2やEtCO2)は、それぞれ血液ガス分析やカプノグラフィなどの別の方法で測定される項目であり、パルスオキシメータの測定範囲外です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。パルスオキシメータは動脈血の酸素飽和度と同時に脈拍数も測定し、表示します。画面には一般的にPR(Pulse Rate)や心拍数として示されます。
- 2. 酸素分圧(PaO2)は血液ガス分析によって測定される項目であり、パルスオキシメータでは直接測定できません。正しくは:パルスオキシメータで測定されるのは酸素飽和度(SpO2)です。酸素分圧ではありません。選びやすい理由:酸素に関連する指標であるため、混同しやすいです。混同注意:酸素飽和度(SpO2)と酸素分圧(PaO2)
- 3. 正解。パルスオキシメータの主な測定項目であり、SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)として表示されます。これは、ヘモグロビンがどの程度酸素と結合しているかを示す指標です。選びやすい理由:パルスオキシメータの目的そのものなので、分かりやすい正答です。
- 4. 重炭酸イオン濃度(HCO3-)は血液ガス分析で測定される電解質の一つであり、酸塩基平衡の指標ですが、パルスオキシメータでは測定できません。正しくは:重炭酸濃度は血液検査で確認する項目です。パルスオキシメータの機能ではありません。選びやすい理由:血液中の物質に関する指標であるため、誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:他の血液検査項目
- 5. パルスオキシメータでは動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)や呼気終末二酸化炭素濃度(EtCO2)は測定できません。これらはそれぞれ血液ガス分析やカプノグラフィで測定されます。正しくは:二酸化炭素濃度は、血液ガス分析やカプノグラフィで測定されるものです。パルスオキシメータでは測定できません。選びやすい理由:酸素と対になるガスとして、関連があるように感じて選んでしまうことがあります。混同注意:酸素飽和度(SpO2)
国試ポイント
パルスオキシメータが何を測定する機器であるか、その基本的な機能を理解しているかを確認する問題です。特に、酸素飽和度と酸素分圧の違い、他の血液ガス項目との区別が重要です。
混同注意
酸素飽和度(SpO2)と酸素分圧(PaO2)
次に同じ論点が出たら
今後パルスオキシメータに関する問題が出た場合、その測定原理、正確な測定を阻害する要因、および他の呼吸循環に関するモニタリング機器(心電図、血圧計、カプノグラフィなど)との違いと組み合わせについて問われる可能性があります。
関連知識
パルスオキシメータの原理(光の吸収率の違いを利用)、測定部位(指、耳たぶなど)、注意点(マニキュア、冷え、不整脈などによる測定誤差)。血液ガス分析の項目(pH, PaO2, PaCO2, HCO3-, BEなど)とその意義。