車軸関節はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
正中環軸関節は、環椎歯突起(軸)と環椎前弓(輪)が作る関節で、環椎が軸を中心に回転する構造であるため、典型的な車軸関節に分類されます。上橈尺関節は、橈骨頭が尺骨の橈骨切痕に対して回転することで、前腕の回内・回外運動を可能にするため、これも車軸関節です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。環椎の歯突起が軸となり、環椎がその周りを回転することで頭部の回旋運動を可能にするため、車軸関節に分類されます。選びやすい理由:車軸関節の典型例であり、名称からも連想しやすいため選択しやすいです。混同注意:他の回転運動を伴う関節、例えば球関節(多軸性)との混同は少ないですが、一軸性という点で蝶番関節との区別が必要となる場合があります。
- 2. 腕尺関節は肘関節の一部であり、尺骨の滑車切痕が上腕骨滑車に対して屈伸運動を行うため、蝶番関節に分類されます。回転運動は主たる運動ではありません。正しくは:腕尺関節は蝶番関節に分類されます。選びやすい理由:肘関節を構成する重要な関節であり、運動を伴うため選びやすいですが、その運動様式は屈伸が主です。混同注意:同じく肘関節を構成する上橈尺関節(車軸関節)や腕橈関節(球関節に近い)との混同、または一軸性運動という点で車軸関節と混同しやすいです。
- 3. 正解。橈骨頭が尺骨の橈骨切痕に対して回転することで、前腕の回内・回外運動を可能にします。この回転運動が車軸の動きに類似するため、車軸関節に分類されます。選びやすい理由:前腕の回内・回外運動という特徴的な回転運動と直結するため、車軸関節であることを認識しやすいです。混同注意:下橈尺関節も車軸関節ですが、両者は一対の機能を持つため、合わせて覚えることが多いです。腕尺関節など、他の肘関節を構成する関節との混同に注意が必要です。
- 4. 指節間関節は指の屈伸運動のみを行うため、蝶番関節に分類されます。回転運動はほとんどありません。正しくは:指節間関節は蝶番関節に分類されます。選びやすい理由:日常的に頻繁に動かす関節であり、単純な一軸性運動をするため、他の単軸性関節と混同しやすいです。混同注意:一軸性の関節である蝶番関節と車軸関節の区別が曖昧な場合に混同しやすいです。
- 5. 顎関節は下顎頭と側頭骨下顎窩・関節結節の間にある複合関節で、蝶番運動(開閉口)と滑走運動(前後・側方運動)を組み合わせた動きをするため、顆状関節または複合関節に分類されます。純粋な車軸関節ではありません。正しくは:顎関節は顆状関節または複合関節に分類されます。選びやすい理由:複雑な動きをする関節であり、一部に回旋要素も含まれるため、広義に車軸関節と誤解する可能性があります。混同注意:他の多軸性あるいは複合的な運動をする関節、特に球関節や楕円関節、鞍関節などとの混同が生じやすいです。
国試ポイント
関節の形態分類(蝶番関節、楕円関節、鞍関節、球関節、平面関節、車軸関節など)と、それぞれの関節に分類される具体的な身体部位を覚えることが重要です。
混同注意
車軸関節と蝶番関節はどちらも一軸性の運動をする点で似ていますが、車軸関節は回転運動(回旋)に特化しているのに対し、蝶番関節は屈伸運動(ちょうつがい運動)に特化している点で区別されます。また、楕円関節や鞍関節は二軸性の運動が可能です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合は、各関節の主たる運動様式が回転運動であるか否か、および関節の形状が軸を中心に回転する構造になっているかという点に着目して判断します。
関連知識
関節の構造として、関節頭と関節窩、関節包、関節軟骨、滑膜、関節腔、靭帯などを合わせて理解しておくと、各関節の動きや分類がより深く理解できます。また、運動軸と面(矢状面、前額面、水平面)の概念も関連付けて学習すると良いでしょう。