Barthel〈バーセル〉インデックスで評価するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
Barthelインデックスは、食事、移乗、整容、トイレ動作、入浴、歩行、階段昇降、着衣、排便コントロール、排尿コントロールの10項目からなる、日常生活動作(ADL)の自立度を評価する指標です。リハビリテーション領域で広く用いられ、患者の現在のADL能力や回復の程度を客観的に評価する際に重要となります。
選択肢ごとの解説
- 1. Barthelインデックスは栄養状態の評価を目的としていません。栄養状態の評価には、MNA (Mini Nutritional Assessment) やBMI (Body Mass Index) などが用いられます。正しくは:MNA (Mini Nutritional Assessment) やBMI (Body Mass Index) で評価する。選びやすい理由:高齢者の全身状態を評価するスケールと混同する可能性がある。混同注意:他の一般的な高齢者の状態評価スケールと誤解しやすい。
- 2. Barthelインデックスは痛みの強さを評価するツールではありません。痛みの評価には、VAS (Visual Analogue Scale) やNRS (Numerical Rating Scale) などが使用されます。正しくは:VAS (Visual Analogue Scale) やNRS (Numerical Rating Scale) で評価する。選びやすい理由:患者の不快感を評価するスケールと混同する可能性がある。混同注意:患者のQOLに関連する評価項目と誤認しやすい。
- 3. Barthelインデックスは褥瘡の深さの評価には用いられません。褥瘡の評価には、DESIGN-R分類やブレーデンスケールなどが使用されます。正しくは:DESIGN-R分類やブレーデンスケールで評価する。選びやすい理由:身体機能と関連する項目として誤解する可能性がある。混同注意:特定の身体部位の状態を評価するスケールと混同しやすい。
- 4. 正解。Barthelインデックスは、食事、移動、入浴、排泄など、日常生活における基本的な動作の自立度を評価するための指標です。これはリハビリテーションの効果測定や予後予測に広く用いられます。正しくは:正答のため修正不要。選びやすい理由:Barthelインデックスの主要な評価項目であることを理解していれば正答できる。混同注意:機能評価全般と捉えがちだが、特にADLに特化している点を理解することが重要。
- 5. Barthelインデックスは呼吸困難の程度の評価を目的としていません。呼吸困難の評価には、MRC (Medical Research Council) スケールやBorgスケールなどが用いられます。正しくは:MRC (Medical Research Council) スケールやBorgスケールで評価する。選びやすい理由:呼吸機能が身体活動に影響するため、関連する評価として誤解する可能性がある。混同注意:特定の臓器機能評価スケールと混同しやすい。
国試ポイント
Barthelインデックスは、看護師国家試験において、高齢者の看護やリハビリテーション看護の分野で頻出する重要な評価スケールです。各評価スケールが何を測定するのか、その目的と対象を正確に理解しておくことが求められます。特に、ADL評価に用いられるスケールは複数存在するため、それぞれの特徴を区別できるよう学習しておく必要があります。
混同注意
BarthelインデックスはADL(日常生活動作)評価に特化していますが、FIM(機能的自立度評価表)もADL評価に用いられます。FIMは認知項目も含むため、より広範な評価が可能です。また、MMSE(Mini-Mental State Examination)は認知機能評価、HDS-R(長谷川式簡易知能評価スケール)も同様に認知機能評価に用いられます。これらのスケールとBarthelインデックスの目的を混同しないよう注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
Barthelインデックスの結果に基づき、看護師は患者のADL向上のための具体的な援助内容や、必要な福祉用具、介護サービスの導入について検討します。また、理学療法士や作業療法士との連携を図り、リハビリテーションプログラムの調整にも関与します。
関連知識
ADL評価の重要性: 患者の自立度を把握し、個別性のある看護計画を立案するために不可欠です。リハビリテーションの効果判定、在宅復帰の可能性、介護サービスの必要性の判断などに活用されます。また、高齢者のQOL向上にも直結する評価項目です。