障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律〈障害者総合支援法〉に基づき、精神障害者に適用されるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
障害者総合支援法は、障害のある人が地域社会で自立した生活を送るためのさまざまなサービスを定めています。自立支援医療(精神通院医療)は、その中でも精神障害者が継続的に必要な通院医療の費用負担を軽減するための重要な支援であり、障害者総合支援法に明確に位置づけられています。他の選択肢は、それぞれ別の法律(国民年金法、障害者雇用促進法、精神保健福祉法)に基づく制度です。
選択肢ごとの解説
- 1. 障害基礎年金は年金制度の一部であり、障害者総合支援法に基づくサービスではありません。年金は年金法に、医療・福祉サービスは障害者総合支援法に基づきます。正しくは:障害基礎年金は国民年金法に基づく制度です。選びやすい理由:精神障害者の経済的支援と混同しやすいですが、法律の根拠が異なります。混同注意:障害者総合支援法による福祉サービスと、年金制度による所得保障。
- 2. 一定割合の雇用義務(法定雇用率)は、障害者の雇用の促進等に関する法律(障害者雇用促進法)によって定められています。障害者総合支援法が直接規定するものではありません。正しくは:一定割合の雇用義務は障害者雇用促進法に基づく制度です。選びやすい理由:精神障害者の社会参加、就労支援という広義の意味で関連するものの、法律の根拠が異なります。混同注意:障害者総合支援法によるサービスと、障害者雇用促進法による雇用対策。
- 3. 精神障害者保健福祉手帳は、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)に基づいて交付されます。障害者総合支援法に基づく手帳ではありません。正しくは:精神障害者保健福祉手帳は精神保健福祉法に基づく制度です。選びやすい理由:精神障害者にとって重要な身分証明であり、多くの福祉サービス利用の入り口となるため、障害者総合支援法と密接に関連しているように見えますが、手帳自体の根拠法は異なります。混同注意:障害者総合支援法によるサービス利用の前提となる手帳と、その手帳の根拠法。
- 4. 正解。自立支援医療(精神通院医療)は、障害者総合支援法に規定される自立支援給付の一つです。精神疾患の治療のための通院医療費の自己負担を軽減する制度であり、この法律に基づき提供されます。正しくは:これは正しい選択肢なので修正不要です。選びやすい理由:正しい選択肢です。混同注意:正しい選択肢です。
国試ポイント
障害者総合支援法に基づくサービス内容と、他の関連法の制度との区別を正確に理解しているかを問う問題です。特に、障害者手帳、年金、雇用など、障害者を取り巻くさまざまな制度の根拠法を混同しないことが重要です。
混同注意
精神障害者に関連する様々な制度や手帳、年金などの根拠法を混同しやすい。特に、精神障害者保健福祉手帳は多くのサービス利用の入り口であるため、その根拠法が障害者総合支援法であると誤解しやすい。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合は、障害者総合支援法が提供する主要なサービス(例:居宅介護、生活介護、就労移行支援、地域活動支援センターなど)と、そのほかの法律(例:障害者雇用促進法、精神保健福祉法、国民年金法)に基づく制度との区別を問われる可能性があるため、各法律の具体的な内容と対象を再確認すること。
関連知識
障害者総合支援法における自立支援給付(介護給付、訓練等給付、自立支援医療、補装具費、地域生活支援事業)の内容。各手帳(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳)の根拠法と役割。