細菌感染で起こるショックはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
細菌感染により引き起こされるショックは、菌体成分(内毒素など)が体内で過剰な炎症反応を引き起こし、血管透過性亢進、血管拡張、心機能抑制などにより有効循環血液量が減少し、全身組織の酸素供給が不十分になる状態を指します。
選択肢ごとの解説
- 1. 心臓の機能不全を原因とするショックは心原性ショックであり、細菌感染が直接の原因ではありません。正しくは:心臓のポンプ機能が低下することによって生じるショック。選びやすい理由:ショックが循環不全の状態であるため、心臓の問題と短絡的に結びつけやすいからです。混同注意:心原性ショック
- 2. 正解。重篤な細菌感染症が全身に波及し、炎症性サイトカインの放出などにより血管透過性亢進や血管拡張が起こり、有効循環血液量が減少することでショック状態に至るものが敗血症性ショックであり、細菌感染が直接の原因となります。選びやすい理由:問題文と選択肢の内容が直接的に合致しており、最も適切な説明だからです。混同注意:他のショック病態
- 3. アレルギー反応によって生じるショックはアナフィラキシーショックであり、細菌感染が直接の原因ではありません。正しくは:特定の抗原に対する過敏な免疫反応によって生じるショック。選びやすい理由:アナフィラキシーショックも血管透過性亢進を伴い血圧が低下するため、ショックという点で混同しやすいですが、原因が異なります。混同注意:アナフィラキシーショック
- 4. 体内の血液量が著しく減少することによって発生するショックは循環血液量減少性ショック(例: 出血性ショック)であり、細菌感染が直接の原因ではありません。正しくは:外傷や消化管出血などによる著しい出血、または脱水によって循環血液量が減少することによって生じるショック。選びやすい理由:ショックが血圧低下を伴う状態であるため、血液量の減少が原因と安易に結びつけやすいからです。混同注意:循環血液量減少性ショック(出血性ショック)
国試ポイント
ショックの分類と、それぞれの原因・病態生理を理解することが重要です。特に、敗血症性ショックが細菌感染に起因することを覚える必要があります。
混同注意
敗血症性ショック(セプティックショック)と、心原性ショック、アナフィラキシーショック、出血性ショックなど、他の病態によるショックを混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
「細菌感染」というキーワードがあれば、迷わず「敗血症性ショック」に分類されることを判断します。
関連知識
ショックの5P(蒼白、冷汗、虚脱、頻脈、呼吸困難)や、ショックの4大病態(循環血液量減少性、心原性、血管性、閉塞性)についても関連付けて学習すると良いでしょう。