老視の原因はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
老視は加齢に伴う眼の生理的変化により、近くのものが見えにくくなる状態です。その主な原因は、水晶体が硬くなり弾力性を失うこと(水晶体の弾力性の低下)と、水晶体の厚みを調節する毛様体筋の収縮力が低下すること(毛様体筋の萎縮または機能低下)の2点です。これらの変化により、ピント調節能力が低下し、特に近方視が困難になります。
選択肢ごとの解説
- 1. 房水の循環障害は緑内障の原因となることがありますが、老視の直接的な原因ではありません。正しくは:老視は、主に水晶体と毛様体筋の加齢による変化によって引き起こされます。選びやすい理由:眼の機能に関連する項目なので、選択肢として魅力的かもしれません。混同注意:緑内障と老視のメカニズムを混同する可能性があります。
- 2. 正解。毛様体筋は水晶体の厚みを調節し、ピント合わせを行う重要な筋肉です。加齢によりその収縮力が低下すると、水晶体を十分に厚くできなくなり、近くのものにピントが合いにくくなります。これは老視の主要な原因の一つです。
- 3. 虹彩は瞳孔の大きさを調節し、眼に入る光の量をコントロールする役割がありますが、老視の直接的な原因ではありません。虹彩の弾力性低下は、瞳孔反応の鈍化などに関わることがあります。正しくは:老視は、主に水晶体と毛様体筋の加齢による変化によって引き起こされます。選びやすい理由:眼の構造の一部であり、加齢による変化が起こり得るため、関連があるように思えるかもしれません。混同注意:加齢による眼の変化全般と老視の具体的な原因を混同する可能性があります。
- 4. 網膜神経細胞の減少は、視力低下や視野障害などの原因となることがありますが、老視(ピント調節機能の低下)の直接的な原因ではありません。正しくは:老視は、主に水晶体と毛様体筋の加齢による変化によって引き起こされます。選びやすい理由:加齢に伴う視機能の低下全般と関連があるように思えるかもしれません。混同注意:加齢黄斑変性や網膜色素変性症などの網膜疾患と老視を混同する可能性があります。
- 5. 正解。水晶体は、近くを見るときに厚みを増してピントを合わせるレンズの役割を果たします。加齢により水晶体が硬くなり弾力性を失うと、その厚みを十分に変化させることができなくなり、近くのものにピントが合いにくくなります。これは老視の最も主要な原因の一つです。
国試ポイント
老視の生理的メカニズムと、その主要な原因となる眼の構造(水晶体と毛様体筋)の加齢による変化を正確に理解しているかを問う問題です。眼の他の構造の役割との区別が重要です。
混同注意
老視と他の加齢性眼疾患(緑内障、白内障、加齢黄斑変性など)の原因を混同しやすい。特に、白内障は水晶体の混濁だが、老視は水晶体の硬化という変化である点を区別する必要がある。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、老視の症状(例:近くが見えにくい、眼精疲労)や、対応策(例:老眼鏡の使用)に関する問題が出題される可能性があります。また、他の眼疾患と老視の鑑別も重要になります。
関連知識
白内障(水晶体混濁)、緑内障(房水循環障害による視神経障害)、加齢黄斑変性(網膜黄斑部の変性)、飛蚊症(硝子体混濁)など、他の加齢性眼疾患の原因と症状。