常位胎盤早期剥離のリスク因子はどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
常位胎盤早期剥離は、妊娠高血圧症候群や喫煙、腹部打撲、多胎妊娠、切迫早産治療薬の使用、そして何よりも常位胎盤早期剥離の既往がある場合にリスクが高まります。特に、妊娠高血圧症候群と既往歴は主要なリスク因子として知られています。
選択肢ごとの解説
- 1. 経産婦であることが直接的な常位胎盤早期剥離のリスク因子となることは稀です。むしろ多胎妊娠や急速遂娩の方がリスクとして認識されます。正しくは:多胎妊娠や急速遂娩選びやすい理由:出産回数が増えることで子宮への負担が増えるイメージがあるかもしれないが、常位胎盤早期剥離に直接的な関連は薄い。混同注意:他の産科的合併症のリスク因子と混同する可能性がある。
- 2. 妊娠糖尿病は巨大児や妊娠高血圧症候群のリスクにはなりますが、常位胎盤早期剥離の独立した主要なリスク因子とはされていません。正しくは:巨大児、妊娠高血圧症候群選びやすい理由:妊娠糖尿病が多くの合併症と関連するため、これもリスク因子の一つだと誤解しやすい。混同注意:妊娠高血圧症候群や他の代謝性疾患と混同する可能性がある。
- 3. 帝王切開の既往は前置胎盤や子宮破裂のリスク因子にはなりますが、常位胎盤早期剥離の直接的なリスク因子ではありません。正しくは:前置胎盤、子宮破裂選びやすい理由:子宮の手術歴が何らかの合併症を引き起こすと考えやすいが、常位胎盤早期剥離とは直接関連しない。混同注意:前置胎盤や癒着胎盤、子宮破裂のリスク因子と混同しやすい。
- 4. 正解。妊娠高血圧症候群は、子宮胎盤血管の障害を引き起こし、常位胎盤早期剥離の主要なリスク因子として広く認識されています。高血圧によって胎盤への血流が阻害され、剥離しやすくなるためです。
- 5. 正解。一度常位胎盤早期剥離を経験している場合、その後の妊娠でも再発するリスクが非常に高まります。これは最も強力なリスク因子の一つです。
国試ポイント
常位胎盤早期剥離の主要なリスク因子を正確に理解しているかを問う問題です。特に、よく混同される他の産科合併症のリスク因子との区別が重要になります。
混同注意
妊娠糖尿病、帝王切開術の既往は他の産科合併症のリスク因子であり、常位胎盤早期剥離の直接的なリスク因子ではないため、混同しやすい。例えば、帝王切開既往は前置胎盤や癒着胎盤のリスクを高める。
次に同じ論点が出たら
もし次回同じ論点が出題されたら、常位胎盤早期剥離の主な症状や緊急時の看護対応、および高血圧以外の他のリスク因子(例:喫煙、腹部外傷、子宮内感染)についても問われる可能性がある。
関連知識
常位胎盤早期剥離の兆候(腹痛、性器出血、子宮の板状硬)、診断方法(超音波検査、臨床症状)、緊急性、母児への影響(DIC、胎児仮死)についても関連知識として押さえる必要がある。