医療保護入院で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
医療保護入院は、精神保健福祉法に基づき、精神疾患のために医療と保護が必要な者に対し、本人の同意が得られない場合でも、家族等(配偶者、親権者、扶養義務者または後見人、保佐人)のいずれかの同意と、1名の精神保健指定医の診察に基づいて行われる入院形態です。選択肢2がこの要件を正しく述べています。
選択肢ごとの解説
- 1. 医療保護入院には期間の制限がありません。入院期間が72時間に限定されるのは、応急入院や医療保護入院の例外的なケース(精神保健指定医1名で入院させる場合など)です。正しくは:入院期間に定められた制限はありません。選びやすい理由:精神科救急入院など、他の入院形態と混同しやすい。混同注意:応急入院や緊急措置入院と混同する可能性があります。
- 2. 正解。医療保護入院の要件の一つは、家族等のうちいずれかの者の同意を得ることです。ただし、家族等の同意が得られない場合でも、市町村長の同意があれば入院させることが可能です。選びやすい理由:「家族等の同意のみ」と解釈すると、他の要件を見落とす可能性がある。混同注意:患者本人の同意を必要とする任意入院と混同しやすい。
- 3. 医療保護入院の場合、1名の精神保健指定医の診察と、家族等の同意があれば入院が可能です。2名以上の精神保健指定医による診察が必要なのは措置入院や緊急措置入院の要件です。正しくは:1名の精神保健指定医の診察に基づいて入院が決定されます。選びやすい理由:精神科入院の一般的な手続きとして誤解されやすい。混同注意:措置入院や緊急措置入院の要件と混同しやすいです。
- 4. 他者に危害を及ぼすおそれが明確な者が対象となるのは、措置入院の要件です。医療保護入院は、精神疾患のために医療と保護が必要と判断され、入院の必要性が認められる場合に行われます。正しくは:精神疾患のため医療と保護が必要と判断され、入院の必要性が認められる方が対象となります。選びやすい理由:精神疾患による入院全般のイメージと重なりやすい。混同注意:措置入院の対象者と混同しやすいです。
国試ポイント
精神科の入院形態(任意入院、医療保護入院、措置入院、緊急措置入院、応急入院)のそれぞれの要件、期間、対象者を正確に理解しているかが問われる頻出テーマです。特に、医療保護入院は臨床で多く見られる入院形態であり、その手続きは重要です。
混同注意
各入院形態の名称と要件(同意の主体、必要な医師の数、指定医の必要性、危害のおそれ)が混同されやすい。特に、医療保護入院と任意入院、措置入院の違いを明確に理解する必要があります。
次に同じ論点が出たら
医療保護入院の患者さんを受け持った際、家族への説明や、入院中の権利擁護に関する看護実践に繋げられるか。
関連知識
精神保健指定医の役割、保護義務者、医療保護入院の期間、退院請求制度、定期病状報告、精神医療審査会の機能なども関連知識として重要です。