患者、看護師、ベッド、車椅子の位置を図に示す。ベッド上にいる右片麻痺がある患者の端座位から車椅子への移乗を援助する看護師の足と車椅子の位置で適切なのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
右片麻痺の患者がベッドから車椅子へ移乗する際、車椅子は患者の健側(左側)に配置し、ベッドにできるだけ近づけます。看護師は患者の麻痺側(右側)に立ち、麻痺側を支えつつ移乗を介助するのが最も安全で適切な方法です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。患者の右片麻痺を考慮し、健側である左側に車椅子を配置し、看護師は患者の麻痺側(右側)を支えるように位置しています。これにより、患者は健側の手足を使いながら安全に移乗できます。正しくは:この選択肢はすでに適切です。選びやすい理由:一見すると、看護師が患者の健側に立つ方が支えやすいと感じるかもしれませんが、麻痺側をサポートすることが重要です。混同注意:患者の麻痺側と健側、そして看護師の介助方向の関連性を混同すると誤った選択をしてしまいます。
- 2. この図では、車椅子が患者の麻痺側(右側)に配置されており、患者が健側を使って移乗するのに不便です。また、看護師の位置も適切ではありません。正しくは:車椅子を患者の健側(左側)に配置し、看護師は患者の麻痺側を支える位置に立つ必要があります。選びやすい理由:看護師が患者を正面から支える形に見えるため、安全に見えるかもしれませんが、患者の麻痺を考慮すると不適切です。混同注意:患者の健側と麻痺側の区別が曖昧だと、車椅子の配置を誤ってしまいます。
- 3. この図では、車椅子が患者の麻痺側(右側)に配置されており、移乗の際に患者が健側を活用しにくい状況です。看護師の立ち位置も患者を安全に誘導するのに適していません。正しくは:車椅子は患者の健側(左側)に寄せ、看護師は麻痺側をサポートする位置に立つべきです。選びやすい理由:車椅子がベッドに比較的近く配置されているため、移乗しやすいように見えるかもしれません。混同注意:車椅子の位置と患者の麻痺側の関係性を理解していないと、この配置を選んでしまう可能性があります。
- 4. この図では、車椅子が患者の健側(左側)に配置されていますが、車椅子とベッドの距離が離れすぎており、移乗の際に危険が生じやすいです。また、看護師の立ち位置も不適切です。正しくは:車椅子は健側に配置しつつ、ベッドにできるだけ近づける必要があります。看護師は麻痺側を支えるように立つべきです。選びやすい理由:車椅子が患者の健側にある点は正しい方向ですが、距離が不適切なため誤りです。混同注意:車椅子の配置方向だけでなく、ベッドからの距離も考慮する必要があることを忘れると、誤った選択をしてしまいます。
国試ポイント
片麻痺患者の移乗介助では、患者の麻痺側と健側を正確に把握し、健側を活用できるように車椅子を配置し、看護師は麻痺側を支持する体位をとることが重要です。車椅子とベッドの距離、ブレーキの確認も忘れずに行う必要があります。
混同注意
看護師が患者の健側ではなく麻痺側に立つ理由や、車椅子の配置場所について混同しやすいです。患者が健側で動作できるように車椅子を配置し、麻痺側を安全に支えるという原則を理解することが重要です。
次に同じ論点が出たら
移乗介助の際には、患者の状態(意識レベル、痛み、協力度など)を常に観察し、必要に応じて介助方法を調整する判断力が求められます。
関連知識
片麻痺患者の移乗介助の原則、車椅子の種類と操作方法、ベッド上での端座位保持の援助、ボディメカニクスを活用した介助方法。