肘関節を伸展させる筋肉はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
上腕三頭筋は、その名の通り3つの頭を持つ筋肉で、上腕骨の後面に位置し、尺骨に付着しています。この筋肉が収縮することで、肘関節が伸びる(伸展する)動きが生じます。日常動作では、物を押す、腕立て伏せをするなどの際に使われます。
選択肢ごとの解説
- 1. 三角筋の主要な作用は肩関節の挙上(外転)、屈曲、伸展であり、肘関節の運動には直接関与しません。正しくは:肩関節を挙上(外転)、屈曲、伸展させる筋肉です。選びやすい理由:上肢に位置する大きな筋肉であるため、腕全体の運動に関わると誤解しやすいです。混同注意:肩関節の筋肉と肘関節の筋肉を混同しやすいです。
- 2. 大胸筋の主要な作用は肩関節の内転、内旋、屈曲であり、肘関節の運動には関与しません。正しくは:肩関節の内転、内旋、屈曲をさせる筋肉です。選びやすい理由:胸部から上肢にかけて広がる大きな筋肉であるため、腕全体の動きに関わると錯覚しやすいです。混同注意:体幹に近い大きな筋肉が、末梢関節の運動にも直接関わると誤解しやすいです。
- 3. 正解。上腕三頭筋は上腕の後面に位置する筋肉で、その主な働きは肘関節を伸展させることです。特に、負荷がかかる伸展運動において重要な役割を果たします。
- 4. 上腕二頭筋の主な作用は肘関節の屈曲(曲げる)と前腕の回外(手のひらを上に向ける)であり、肘関節を伸展させる作用はありません。正しくは:肘関節を屈曲させ、前腕を回外させる筋肉です。選びやすい理由:上腕三頭筋と対をなす代表的な上腕の筋肉であり、肘の運動に関わることは確かであるため、伸展と屈曲の作用を混同しやすいです。混同注意:肘関節の屈曲筋と伸展筋(拮抗筋)の関係を混同しやすいです。
国試ポイント
人体の主要な関節運動と、それに関わる代表的な筋肉の組み合わせを問う問題は、解剖学・生理学の基礎知識として国家試験で頻繁に出題されます。特に、拮抗する作用を持つ筋肉(例:屈曲筋と伸展筋)の違いを正確に理解しているかが問われます。
混同注意
上腕の筋肉、特に上腕二頭筋(屈曲筋)と上腕三頭筋(伸展筋)の作用は混同しやすいため注意が必要です。また、肩関節の運動に関わる筋肉と肘関節の運動に関わる筋肉を区別できない場合もあります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、他の主要な関節(例:膝関節、股関節)における屈曲・伸展運動に関わる筋肉の知識、およびそれぞれの筋肉がどのような疾患や外傷で機能障害を起こしやすいかといった臨床応用まで理解できているかが問われる可能性があります。
関連知識
主要な関節(肩、股、膝など)の屈曲、伸展、内転、外転、回旋といった基本的な運動と、それぞれの運動を主に行う筋肉(主動筋)およびその拮抗筋の関係を理解しておくことが重要です。例えば、膝関節の伸展には大腿四頭筋が、屈曲にはハムストリングスが関わります。