妊婦健康診査を受診する時間を確保するために妊婦が事業主に請求できることを規定している法律はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
男女雇用機会均等法第12条において、「事業主は、女性労働者が保健指導又は健康診査を受けるために必要な時間を確保することができるようにしなければならない」と規定されています。これにより、妊婦は事業主に対して、妊婦健康診査を受診する時間の確保を請求することができます。
選択肢ごとの解説
- 1. 母子保健法は、母子保健の向上を目的とした法律であり、妊産婦や乳幼児の健康診査や保健指導、医療の確保などについて定めていますが、妊婦が事業主に対して健康診査の時間を請求できる直接的な規定はありません。正しくは:母子保健法は、市町村が妊婦健診の実施を努力義務とするなど、健診体制の整備について定めている法律です。労働者の権利を規定するものではありません。選びやすい理由:「母子」という言葉が含まれるため、妊婦の健康に関わる法律と連想しやすいですが、労働に関する権利を直接規定するものではありません。混同注意:母子保健法は、妊産婦の健康維持を間接的に支援しますが、雇用主に対する権利要求を直接保障する法律ではありません。
- 2. 労働基準法は、労働条件の最低基準を定めた法律であり、労働時間、賃金、休日などについて規定していますが、妊婦健康診査のための時間確保について直接的に定める条文はありません。ただし、妊産婦の危険有害業務の就業制限や産前産後休業など、母性保護の規定はあります。正しくは:労働基準法は、労働条件の最低基準を定め、女性労働者に対して産前産後休業などを保障しますが、妊婦健診のための時間確保を直接義務付ける条文はありません。選びやすい理由:「労働」という言葉が含まれるため、労働者の権利に関する法律と連想しやすいですが、より具体的な妊婦健診の時間確保に特化した法律ではありません。混同注意:労働基準法は広範な労働者の権利をカバーしますが、妊婦健診の時間確保という特定の権利についてはより特化した法律で規定されています。
- 3. 育児介護休業法は、育児休業や介護休業など、仕事と家庭の両立支援を目的とした法律ですが、妊婦健康診査のための時間確保について直接的に定める条文はありません。主に子の養育や家族の介護のための制度を定めています。正しくは:育児介護休業法は、育児や介護のための休業や時短勤務などを定めていますが、妊娠中の健診時間確保について直接規定するものではありません。選びやすい理由:「育児」という言葉から、妊娠・出産と関連付けやすいですが、この法律は出産後の育児休業等に焦点を当てています。混同注意:育児介護休業法は、出産後の育児支援に主眼があり、妊娠中の健康診査の時間確保とは異なります。
- 4. 正解。男女雇用機会均等法(正式名称:雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律)は、妊娠中の女性労働者が保健指導または健康診査を受けるために必要な時間を確保できることを事業主に義務付けています(第12条)。事業主は、女性労働者からの申し出があった場合、その時間確保に応じなければなりません。正しくは:男女雇用機会均等法は、女性労働者が妊娠中の保健指導や健康診査を受けるために必要な時間を確保できることを事業主に義務付けています(第12条)。選びやすい理由:法律名が長く、内容が多岐にわたるため、この特定の規定を見落としがちですが、これが正解です。混同注意:この法律は、男女間の雇用における差別をなくすことを目的としていますが、その一環として妊娠・出産に関する母性保護規定も含まれています。
国試ポイント
妊婦の健康と労働に関する権利を保障する法律の知識が問われています。特に、妊婦健診の時間確保がどの法律で義務付けられているかを正確に理解しているかが重要です。各法律の目的と主要な内容を区別して覚える必要があります。
混同注意
母子保健法、労働基準法、育児介護休業法はいずれも妊産婦や労働者に関連する法律であるため、混同しやすいです。それぞれの法律が具体的に何を定めているのか、その範囲を明確に把握することが求められます。
次に同じ論点が出たら
この問題が解けた場合、次のステップとして、これらの法律が定める他の重要な母性保護規定や、具体的な制度(例:産前産後休業の日数、育児休業の取得可能期間など)について確認すると、より深い理解が得られます。
関連知識
・母子保健法:市町村の母子保健事業、母子健康手帳の交付、乳幼児健診など。 ・労働基準法:労働時間、賃金、休日、産前産後休業、危険有害業務の就業制限など。 ・育児介護休業法:育児休業、介護休業、子の看護休暇、介護休暇など。 ・男女雇用機会均等法:募集・採用、配置・昇進、教育訓練などにおける性差別禁止、セクハラ防止、妊娠・出産を理由とする不利益扱いの禁止、妊婦健診の時間確保など。