散瞳薬を用いた眼底検査を受ける成人への説明で適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
散瞳薬は点眼後、瞳孔が広がるまでに一定の時間が必要です。一般的に、効果が現れ始めるのは点眼後20~30分程度であり、患者に検査のスケジュールや待機時間を説明する上で重要な情報です。この説明により、患者は検査の準備と流れを理解し、安心して検査に臨むことができます。
選択肢ごとの解説
- 1. 散瞳薬を用いる眼底検査の主な目的は、角膜ではなく眼球の奥にある網膜や視神経乳頭などを詳細に観察することです。角膜の観察は細隙灯顕微鏡など他の検査で行われます。正しくは:「網膜の状態を詳しく診察します」選びやすい理由:眼の検査であるため、どこかを観察する説明は一見正しく思える。混同注意:眼底検査と角膜検査の目的の混同。
- 2. 散瞳薬を用いた眼底検査は非侵襲的な検査であり、通常、検査後に感染予防のための抗菌薬点眼は必要ありません。抗菌薬点眼は、眼に傷がついたり手術が行われたりした場合に用いられます。正しくは:「検査後に眼の刺激を和らげる点眼を行う場合があります」選びやすい理由:医療行為の後に薬を点眼するのは一般的なイメージかもしれない。混同注意:眼科検査後の処置に関する知識の欠如。
- 3. 散瞳薬の影響で検査後に一時的にまぶしさを感じたり、視界がぼやけたりすることはありますが、検査室への移動時に目を閉じるよう指示することは一般的ではありません。転倒のリスクを高める可能性があります。安全に配慮し、付き添いや手すりの利用を促すのが適切です。正しくは:「検査後は光がまぶしく感じることがありますので、注意して移動しましょう」選びやすい理由:散瞳後の眩しさを連想させるため、目を閉じさせることで保護しようと考えるかもしれない。混同注意:散瞳後の症状と安全な移動方法の混同。
- 4. 正解。散瞳薬の効果発現には個人差がありますが、一般的に点眼後20~30分程度で効果が現れ始め、瞳孔が十分に開くまでに約30分~1時間程度を要します。患者に検査のタイミングや待機時間を説明するために適切な情報です。選びやすい理由:具体的な時間を示すため、信頼性が高く感じられる。混同注意:散瞳薬の種類によって効果発現時間が異なることを考慮せず、一般的な情報として捉える。
国試ポイント
散瞳薬を用いた眼底検査における患者への適切な情報提供と、その効果発現時間に関する基本的な知識が問われています。検査の目的、手順、および注意点について正確に理解していることが重要です。
混同注意
散瞳薬の効果持続時間と効果発現時間を混同しやすい。また、検査後の視力低下や眩しさに対する具体的な対処法と、検査そのものの説明を混同することもある。
次に同じ論点が出たら
散瞳薬の種類ごとの効果発現時間や持続時間、さらに散瞳後の日常生活上の具体的な注意点について、患者にどのように指導するかを判断できるか。
関連知識
散瞳薬には、トロピカミド、ミドリンP、アトロピンなどがあり、それぞれ効果発現時間や持続時間が異なります。検査の目的や患者の状態に応じて使い分けられます。散瞳後の注意点として、運転の禁止、サングラスの着用、転倒防止などがあります。