伝音性難聴について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
伝音性難聴は、外耳から中耳までの音の伝達経路に障害があることで生じる難聴です。鼓膜穿孔は、鼓膜の振動が障害されるため、音の伝達が不十分となり伝音性難聴の原因となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 加齢に伴う難聴の多くは感音性難聴であり、伝音性難聴は加齢のみで直接的に増悪するとは限りません。ただし、伝音性難聴の原因となる疾患(例:耳硬化症)の有病率は加齢により高まることがあります。正しくは:加齢で増悪する主な難聴は感音性難聴である。
- 2. 正解。鼓膜の穿孔(鼓膜孔)は、音波の振動を内耳へ伝える機能を阻害するため、伝音性難聴の原因となります。鼓膜穿孔は中耳炎などによって生じます。正しくは:記載の通り、鼓膜穿孔は伝音性難聴の原因となる。
- 3. 内耳から中枢側の障害で発生するのは感音性難聴です。伝音性難聴は外耳から中耳にかけての音の伝導経路の障害によって起こります。正しくは:内耳から中枢側の障害で発生するのは感音性難聴である。
- 4. アミノグリコシド系抗菌薬は内耳の有毛細胞に毒性があり、感音性難聴を引き起こす薬剤性難聴の原因となります。伝音性難聴の原因ではありません。正しくは:アミノグリコシド系抗菌薬は感音性難聴の原因となる。
国試ポイント
伝音性難聴と感音性難聴の基本的な原因と特徴を区別できるかが問われています。特に、どの部位の障害がそれぞれの難聴を引き起こすのかを正確に理解しておくことが重要です。
混同注意
伝音性難聴と感音性難聴の原因疾患や症状の混同。加齢性難聴は多くが感音性難聴であるため、選択肢1と混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
難聴患者の既往歴や症状から、伝音性難聴と感音性難聴のどちらの可能性が高いかを判断し、適切な検査やケア計画を立案できるか。
関連知識
伝音性難聴の原因: 外耳道閉鎖、耳垢栓塞、鼓膜穿孔、中耳炎(滲出性中耳炎、慢性中耳炎)、耳硬化症など。 感音性難聴の原因: 内耳障害(加齢、騒音、メニエール病、薬剤性、突発性)、聴神経腫瘍、脳幹・皮質障害など。