梅毒について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
梅毒の第2期には、梅毒トレポネーマの全身播種によって皮膚症状が特徴的に現れます。この時期の代表的な皮膚症状の一つが、体幹や四肢に左右対称性に散在する紅色斑で、これを「ばら疹」と呼びます。多くの場合、かゆみや痛みを伴わないため、自覚しにくいこともあります。
選択肢ごとの解説
- 1. 梅毒は細菌感染症であり、現在のところ有効なワクチンは開発されていません。予防には感染経路の遮断が重要です。正しくは:ワクチンによる予防は現在のところ不可能である。選びやすい理由:一般的な感染症ではワクチンがあるというイメージから誤って選択する可能性がある。混同注意:他のワクチンで予防可能な性感染症と混同するかもしれない(例:HPVワクチン、B型肝炎ワクチン)。
- 2. 梅毒は性行為によって感染が広がるため、診断された場合はパートナーへの感染の可能性を考慮し、必ず検査と治療を勧める必要があります。これは感染拡大の防止と、パートナーの健康を守るために不可欠です。正しくは:パートナーの検査は必要である。選びやすい理由:個人の情報保護の観点からパートナーへの検査勧奨を躊躇するかもしれない。混同注意:性感染症におけるパートナーへの対応の重要性を認識していない場合に誤る可能性がある。
- 3. 梅毒は、梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)という細菌によって引き起こされる感染症です。ウイルス感染症ではありません。正しくは:細菌感染症である。選びやすい理由:性感染症にはウイルス性のものも多いため(HIV、HPV、HSVなど)、混同して選択してしまうかもしれない。混同注意:病原体の種類(細菌、ウイルス、真菌など)に関する知識が曖昧だと誤解を招く。
- 4. 正解。梅毒の第2期には、全身に紅色の斑点状の発疹である「ばら疹」が特徴的に現れます。これは梅毒トレポネーマが全身に広がることで生じます。選びやすい理由:他の皮膚疾患と区別がつきにくい場合があるため、診断の決め手となる症状として認識していないと躊躇するかもしれない。混同注意:梅毒の症状が多岐にわたるため、ばら疹がどの時期のどの症状かを理解していないと混乱する可能性がある。
国試ポイント
梅毒の病期ごとの特徴的な症状、特に第2期の皮膚症状(ばら疹)とその病原体(梅毒トレポネーマ:細菌)に関する知識が問われています。また、性感染症としての予防やパートナーへの対応の重要性も理解しているかを確認する問題です。
混同注意
梅毒の病原体がウイルスであるという誤解(実際は細菌)。性器ヘルペスなど他の性感染症の症状との混同。一般的な予防接種と梅毒ワクチンの有無。
次に同じ論点が出たら
患者にばら疹がみられた際の次の看護師の判断として、梅毒を疑い医師への報告や検査の準備、性感染症としての情報収集などが考えられる。
関連知識
梅毒の病期(第1期:硬性下疳、第2期:ばら疹・扁平コンジローマ、第3期:ゴム腫、晩期梅毒:神経梅毒・心血管梅毒)、治療薬(ペニシリン)、感染経路(性的接触、母子感染)。