壮年期の身体的特徴で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
壮年期は身体機能のピークを過ぎ、徐々に低下が始まる時期です。特に視機能においては、瞳孔の反応速度の低下や水晶体の弾力性の低下などにより、明暗順応や老眼といった変化が現れ始めます。選択肢2の「暗い場所への適応能力が低下する」は、この明暗順応の低下を指しており、壮年期の身体的特徴として正しい記述です。
選択肢ごとの解説
- 1. 壮年期に入ると、一般的に身体能力はピークを過ぎ、運動持久力は徐々に低下していきます。正しくは:運動持久能力は低下する。選びやすい理由:健康維持の意識が高まり運動を継続する人もいるため、能力が向上すると誤解するかもしれない。混同注意:青年期の身体能力のピークと混同しやすい。
- 2. 正解。壮年期には、瞳孔の反応速度の低下や網膜の感度低下などにより、暗い場所から明るい場所への順応、またはその逆の明暗順応機能が低下します。選びやすい理由:加齢による視機能の変化は、比較的自覚しやすいため正しいと判断しやすい。
- 3. スタミナ(持久力)は、心肺機能や筋力のピークを過ぎる壮年期には、一般的に低下傾向を示します。正しくは:スタミナは低下する。選びやすい理由:生活習慣の改善によって一時的に向上する側面と混同しやすい。混同注意:適切な運動習慣による一時的な改善と、全体的な加齢による身体機能の変化とを混同する。
- 4. 臓器の萎縮は高齢期(老年期)に顕著に現れる特徴であり、壮年期にはまだ一般的ではありません。ただし、一部の臓器で機能的な変化は始まります。正しくは:臓器の機能は維持されるが、一部で変化が始まる。選びやすい理由:加齢に伴う変化であることに変わりはないため、壮年期から始まると誤解しやすい。混同注意:壮年期の機能的変化と、老年期の形態的変化(萎縮)を混同する。
国試ポイント
壮年期の身体的・生理的変化について、特に感覚器や運動器、臓器機能の一般的な傾向を理解しているかを問う問題です。加齢に伴う変化がどの年代から始まり、どのような形で現れるかを見極める知識が求められます。
混同注意
青年期(ピーク期)と老年期(顕著な機能低下・萎縮期)の身体的特徴と混同しやすい。特に、身体能力の低下が「壮年期」から始まることを理解していないと誤答につながる。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、壮年期の心理的・社会的特徴、または各ライフステージにおける健康課題や看護の視点について問われる可能性が高い。
関連知識
青年期の身体的特徴(身体能力のピーク、生殖機能の成熟)、老年期の身体的特徴(臓器萎縮、骨密度低下、免疫機能低下、認知機能低下、運動能力の著しい低下)、各年代の健康課題(生活習慣病のリスク、更年期障害など)。